自由学校の作品情報・感想・評価

「自由学校」に投稿された感想・評価

笠智衆さんが、見たことない笠智衆さんだった・・・!!

「自由が欲しい」と会社を辞めて、
妻にバレて、出てけ!と言われて家出。
それぞれに色々なことが起こるの話。
ゲイがいっぱい出てきたなぁ。

高峰三枝子さんが男に口説かれて、
狸寝入りして男を試すところが
面白かった。
なに結局女(高峰三枝子)が男(佐分利信)に泣いて縋るのね、ふーん。
偉大なるだめ亭主、佐分利信!ぼーっと流れに身を任せているように見えながら、所々抵抗を試みている姿がとにかくラブリー。笠智衆は今回「燻製のニシン」呼ばわりされるデストロイヤーとして登場。
mingo

mingoの感想・評価

4.0
56年「愛情の決算」しかり佐分利信に駄目男やらせたらそうそう右に出る者がいない。自由がほしいと会社を辞めた佐分利と首根っこを掴んで家から追い出した妻の高峰三枝子の2人の夫婦劇なのだが、ラスト佐分利がエプロン姿で主夫になるという展開は戦後自由社会におけるジェンダー問題を描いた点でもかなり斬新で獅子文六原作を渋谷が珍しくちゃんと映画化した印象で大変興味深い。若きモガ淡島千景と佐田啓二もお肌ツルツルしてるし、小津映画とはかけ離れた椅子や机をブン投げて大暴れする笠智衆に、豪華俳優陣に派手でコミカルかつユーモア満点の意外な役を演じさせた渋谷実が素晴らしい。コメディの傑作。
床ずれ

床ずれの感想・評価

1.5
笠智衆が他人の家で暴れまくり、ちゃぶ台や窓や引き戸をぶち壊しまくるシーン以外退屈でしょうがなかった。
ぬぼーっとした性格の佐分利信は会社であったり家庭であったり、果ては世の中にも嫌気がさして自由を求めるようになる
それを聞いた妻高峰三枝子は吹き出し笑い、そしてブチ切れこの甲斐性なし出てけ!となったところ、じゃさよならと散歩に出るように長いこと失踪してしまう、、、

タイトルに学校とかあるからお堅い感じを想像してたら、、、とんでもはっぷん!!w
特にすごいのが佐田啓二、相棒の淡島千景もだけど若者描写が凄まじい
淡島千景はまだそこまで違和感ない、けど佐田啓二は完璧キャラ崩壊でしょ!
今から見るとオネエキャラ、マニュキアまでしてるしとにかくフニャフニャしてるの、2人して妙ちくりんな英語を入り混ぜて話したり、なんか凄いもの見ちゃった感

この映画で衝撃の台詞「とんでもはっぷん」
かすかに聞いたことがあるようなないような死語、この作品から流行したらしいw
さらに言うとこの映画の影響で?「ゴールデンウィーク」って言葉が生まれたとか、、、与える影響の大きさが凄い作品ですね
こちらは松竹製作なんですが、大映でも同じの作ってて同週公開で競い合ったとかエピソードも見て、なんでそんなことに?凄い時代だなーって思う

以下他の出演者について
主演の佐分利信は自由をもとめてホームレス東野英治郎にお世話になり、橋の下で暮らしながら拾い屋をする日々
当初は自由を満喫するものの、小沢栄ら一味の犯罪に巻き込まれたり、後家さん望月優子が鬱陶しかったり、そこでもしがらみが出来ちゃって、、、みたいな
関係ないけど三浦友和がこんな感じの浮浪者役してたの思い出した

高峰三枝子もなかなか魅力の出ている作品
今で言うと鬼嫁、ガミガミと上から押さえつけてくる
ラスト佐分利信が帰って来た時も、こんなことしでかしたんだからあんたはこれから先ずっと奴隷!何でもいいなりにこなしなさい!的な高圧的な態度をとったら、また佐分利信が出て行こうとする
それを必死で追いかけ、足元にすがり涙ながらに行かないでってすがる姿
凄い良かった!ある意味ツンデレ?強烈なツンをかましたすぐあとに一転してこれはうまい!

あとはこの笠智衆もインパクトあった!あの笠智衆が肉体派の役なのw
過去に奥さんを男に取られたらしく、だったら自分も他人の奥さん取ってもいいはずだ!みたいなトンデモ理論で高峰三枝子を押し倒そうとする
逃げられるとブチ切れてテーブルは投げるわ家の中を壊しまくりの暴れまくり、笠智衆のこんな姿が見られたのも大収穫w

ちなみに調べたところ当時は松竹版大映版どちらも大ヒットしたらしいのだが、大映版のほうがお客さん動員したみたい
大映版も見てみたいなー特に京マチ子を!
でもこれより面白いなんてあまり思えないけど、、、佐田啓二のとんでもはっぷん、みんな何かとねえおばさま連呼の面白さ、これに勝てるとは思えないww
主人公である夫の五百助(いおすけ。佐分利信さま)が突然、自由を求めて妻の駒子(高峰三枝子さま)にも無断で仕事を辞める。ただでさえいちいち口煩い妻は当然、五百助をガーガー責め立てるが、五百助の決心は固く、家出してしまう。行くあても計画もなかった五百助だったが、浮浪者(東野英治郎さま)に出会い、橋の下に住む浮浪者たちに加わって暮らし始める。夫が家出したから妻も必然的に夫からは自由になる(別に望んではいなかったけれど)。その後2人はそれぞれが何人かの異性に出会う。お互いそれぞれのお相手とこのまま恋愛に発展しちゃうの……? ってハラハラもの。

五百助の家出中に駒子に言い寄る男たちの中の1人で、キャンディ・ボーイ(当時この映画から「キャンディ・ボーイ」が流行語に)を佐田啓二さまが演じるが、驚きの演技だった…! こんな啓さま初めて! 声質まで違って聞こえ、画質が暗かったのもあって最初は啓さまとわからなかったくらい…。な、なんか、お化粧もしてない??笑。更にその中の1人である男を演じた笠智衆さまもこれまたびっくりな役…! 荒荒しく喧嘩っ早い男だったのだもの…。そして、啓さまの許嫁なのに五百助に恋する女を演じた淡島千景さまは、やはりココでもフラレ役だったけれど、向日葵のような見た目の千景さまのじゃじゃ馬娘っぷりは清々しいくらいだったな…♡

画質がかなり暗いので暗闇を観ているようではあったけれど、こんな古い時代なのにストーリーそのものや女性の方がウワテなところが驚くほど現代風に感じる。当時の世相を風刺した作品とも言え、敗戦後の東京に横行した賭博やストリップ、キャバレー、連れ込み宿といった描写… とりわけ連れ込み宿が語られる際、温泉マーク♨︎が大写しされたカットがミョ〜に印象に残る。作中の浮浪者のコミューンの近所に住む謎の男は、元海軍大尉だったが戦死した事になっていて、法律に支配されることのない人間だから、自分の正体は「亡霊」と語っていたが、当時は亡霊が多く存在していたのだろうな…と思わせられる。
作者の方は男性なのに、よくぞあそこまで女性のセリフに「男なんて滑稽… 馬鹿でマヌケでおっちょこちょいで空威張りで見栄坊でケチで好き者で気が小さい… 」などと言わせたなぁ… 偉い偉い。
それと、オチがこれまた現代的で驚き。これって、ホ、ホントにあの時代のお話?!ってなった。
三四郎

三四郎の感想・評価

4.6
あゝ美しい。なんて妖艶な美しさ。あのキスできるか否かのうたた寝顔は最高だ。誘惑というのは、こうゆう顔だ。セクシーな流し目。
アメリカナイズされた日本人はもちろんのこと、その先のアメリカ人、アメリカ文化をも滑稽化し、皮肉っている。自由、奔放、自己愛、あいつらおかしいぜ、でもあいつらが真似して憧れてるアメリカさんももっとおかしいぜ。
この映画、なかなかどうしてよくできているし、スカッとする。敗戦で国民は堕落、お金お金お金!やはり渋谷監督は、戦前にノスタルジーを感じさせる作品を作っているような、そうゆう題材を好んで映画化してるような。

佐田啓二演技うまいなぁ。この映画、みんな素晴らしい演技。淡島千景も最高やな。こんなに楽しくてふかぁいふかぁい映画はなかなかない!
いつの時代も同じなのかな、1935年の『女優と詩人』を思い出した。結論の持っていき方はやはり「時代」によって違うか。時代に反映する、時代がそうさせるのだろうなぁ。時代が望む結末。『女優と詩人』は、女優が奥さんらしく家事をするようになり、詩人は一応主人としての位置を手にする。『自由学校』は、奥さんが働きに出て、旦那さんが主夫になってめでたしめでたし。渋谷監督の最高傑作だな!
またこの作品がYouTubeで観賞出来るなんて思いもよらなかった✨嬉し過ぎる~😆⤴💓

奥さんに内緒で、会社辞めるなよ~😅奥さん内職大変なのに。
キャンディーボーイに注目!!(笑)

ラストは ちゃんと、キャンディボーイと ユーリは めでたく結婚しましたとさ めでたし めでたし‼
口うるさい完璧主義の妻と、のんびり屋の亭主。
亭主が家出して、何人かの男性に言い寄られ、まんざらでもないが、完璧な(理想の)紳士なんているわけがない。
一方、亭主は、妻の煩わしさから自由を求めて家を出たはいいが、「自由」なんて皮肉でしかなかった。
姪のユリとその婚約者・隆文の自由を求める青臭い言動が良かった。
対照的に、達観している叔母の銀子も良かった。
すがる妻と脱力する亭主のシーンが味わい深い。

笠智衆のめずらしくバイオレンスな漢らしさを見て笑ってしまった。
>|