このレビューはネタバレを含みます
「サルの姿など1匹も見なかったが・・・」
第二次大戦末期フィリピン戦線レイテ島。
草をむさぼる飢餓状態に陥りながら、
降伏せずに歩みを進める主人公を、
船越英二が文字通り鬼気迫る演技…
ゲテモノ風味で不条理SF的な雰囲気の入ったツカシン版と比較して、真っ当な極限状況を捻出した戦争映画という趣きの市川崑バージョン。原作者の大岡昇平による淡々とした「死に近い時間」を巧妙に映像化した逸品…
>>続きを読む冒頭から肺病を患った一等兵船越英二の痩せこけた形相から既に生ける屍。大戦末期レイテ島戦場を、孤独に放浪する一兵士を通じた過酷な惨状をフィクションで描いた大岡昇平原作の映画化だが、撮影小林節雄のモノク…
>>続きを読む・ジャンル
戦争/ドラマ
・あらすじ
太平洋戦争末期、日本軍が劣勢に追いやられる中でフィリピンはレイテ島の戦線に参加していた一等兵の田村
彼は肺病を患った事から病院へ行かせる形で厄介払いされるが、…
2015年版の野火を先に見ていて、昔の白黒版だとどうかなと思って見たがこちらも十分良かった。
野火の原作は神の話や哲学的な文章が所々入ってくる文学作品なので難解だったが、映画版はその辺りはうまく端折…
"地球が回っているんだよ、だから太陽が沈むんだよ、坊や"
この方が最も記憶に残っています。
目の前で日常のように人が死んでいき、それが当たり前の出来事になっていくという、、、
常に
"俺が死んだ…
第二次世界大戦の終わり近く、レイテ沖海戦(1944年10月)で日本軍は多数の艦船を失い海軍はほぼ壊滅に至ったという。しかし、その後も、まともな軍備もないのにフィリピンに居座った日本軍の必死の抵抗で、…
>>続きを読むレイテ島の戦いをモチーフにした映画
生存率3%といわれる戦場だが、その狂気さが映像から伝わってくる
船越英二さんは、見習士官で戦争を終えたので実際に戦争を経験している人間がこのように作品に出るとより…