告白の作品情報・感想・評価・動画配信

「告白」に投稿された感想・評価

政治ミステリー「Z」のような軽快なテンポはなく、
正反対の静かな恐怖。
役作りのためガリガリに痩せたイブ・モンタン。
orangeloop

orangeloopの感想・評価

4.1
スランスキー事件 「血の粛清」

1951年チェコスロバキア プラハ
外務次官のジェラールは目隠しをされ
連れ去られた

英雄が一夜にしてスパイとなった

身に覚えのない罪に問われる
国家転覆罪の疑いを掛けられ
無実を晴らすために抵抗するも
飲まず食わず、睡眠もとれず
あくる日もあくる日も厳しい尋問に合う

党が間違いを犯すはずはない
独房と取り調べに
21ヶ月耐え抜いた

決して転向せず闘い
身の潔白を訴えるジェラールを
イヴ・モンタンが演じ切る…
尋問される最中のみじめさと
釈放されてからの優雅な感じのギャップは見物
気品を感じる

イデオロギーの対立、人種問題
ぎりぎりの中を支え続ける忠誠心
沈黙と忍耐で名誉を回復した壮絶な日々を
目の当たりにする
dude

dudeの感想・評価

3.9
ガヴラスの映画面白いんだが苦行感あるな...。今作は怒声や物を叩く音がつらかった。実際の冤罪事件がもとになってるんだが共産主義シンパたちによる内部告発映画という面もあるとのこと。時節柄もあってか結構ヒットしたらしい。
イヴ・モンタンが憔悴しきってる。84年版『1984』に影響与えてたりする? 何でもかんでも曖昧な「トロツキスト」の仕業になってたり、供述書を語感がいいからと言って「ユダヤ人」から「シオニスト」に書き換えられるところとか無茶苦茶すぎて笑ってしまったんだが、そんな笑いが後の法廷シーンで恐ろしさとして効いてくる。
mikoyan358

mikoyan358の感想・評価

3.5
2013/2/2鑑賞(鑑賞メーターより転載)
「Z」「戒厳令」と並ぶコスタ=ガヴラスの社会派三部作の一本。権力闘争に端を発し党幹部が冤罪で一斉逮捕され多くが処刑された、という共産主義政権下のチェコスロバキアで実際に起こった事件をその生き残りの手記を基にして描く。ガヴラス映画らしく飾りっ気は一切なく、主人公ジェラールが密室にてひたすら体制側に拷問を受け精神をへし折られていくさまが延々続き、観ているこちらも嘘でもいいから喋れよ!という気になってくる。本国内でこの真実を公開しようとした瞬間の"プラハの春"終焉とは...何たる歴史の皮肉だろう。
コスタガヴラス2本目。
ここだと低評価のミッシングの方が面白かった。
イヴモンタンがひたすら虐められる映画。
ジャケのインパクトとは裏腹に地味です。
地下牢獄みたいなとこでイヴ・モンタンが延々と拷問されるだけなのでみていてしんどい。
ガヴラスはテーマ主義の権化みたいな人だ。
コスタ=ガヴラスって空間を演出するつもりが全くなさそうで、回想形式やら寄り主体の繋ぎやら好みに合わないんだけど、国家という巨大なシステムの描き方に多少惹かれるところがあったので「Z」よりは好き。
ai

aiの感想・評価

3.8
社会派映画監督のコスタ・ガブラスらしく、実際にあったスターリンによる大粛清の中で最悪の冤罪事件(スランスキー事件)が元になっている。
スランスキー事件とは、1951年チェコスロバキアでチェコ共産党書記長のスランスキーを始めとする14人の政府高官がアメリカ帝国主義のスパイとして逮捕、公開裁判で11人が死刑、3人が終身刑になった。(引用)
スターリンの死後、事件が見直され、スターリンが逮捕を指示し、長期に渡る監禁中、自白を強要されたものと分かり、後に終身刑になった事件の当事者が釈放され手記を書き、それを元に映画化したもの。

スパイ容疑という身に覚えのない罪で想像を絶する苛酷な取り調べを受け、『罪を告白しろ!』自白を強要されるが認めないジェラール。
しかし、同じく逮捕された者達は次々と罪を『告白』し、ジェラールは次第に追い詰められ、罪を認めざるを得なくなる。

観る前はテーマ(内容)とタイトル(邦題)に違和感があったが、やはり『告白』とは微妙。
邦題が軽すぎたのもあまり知られていない原因かも。
スターリン時代に実際行われていた恐ろしい肉体的拷問の数々は描写されていないが、次第に追い詰められていく精神的拷問の環境と状況が描かれている。

この時代の話はとても難しいが、コスタ・ガブラスらしく人間の精神に焦点をあてたリアリティある社会派映画になっていると思う。