あんがよかったので、河瀬直美監督の過去作品を。映画じゃなくて、ドキュメンタリーみたい。シナリオなんかないみたい。そこが良いと思った。景色とか映像の美しさが際立つから。
ヨーロッパの監督が撮った日本の…
生きるにはふたつ意味があって、ひとつはご飯を食べること。もうひとつは生きている実感を感じること。手をにぎられる、優しい声をかけられる、そういうエネルギーを受けたときに生きていることを実感する。という…
>>続きを読む殯の森での魂と魂の交流。
認知障害により見当識や判断能力に低下があっても、感情はけして損なわれない。
その人がその人であることに変わりはなく、その人らしく生きて死ぬことについて、深く語られた物語だ…
前に一度観たときと、今回改めて観るとまた微妙にイメージが違った。
真千子の過去のトラウマによる突然の激情が、映像と同じく濁流のように現していてすごく胸が苦しくなった。引き裂かれるような叫び声が、もう…
前半のセミ・ドキュメンタリーな映像から一転して、後半の森の描写は退屈だ。その単調だが美しい森の彷徨こそ、この作品の深遠なるテーマとも言える。一途に死に向かう老人と、死への誘いに身を任せつつも生にも執…
>>続きを読む殯。日本古来の葬儀儀礼。本葬前のこと。妻を亡くした認知症の老人と息子を亡くした介護士は殯のようにまだ別れを惜しでいる。または生きてるのか死んでるのか分からなくなってしまっている彼らこそ殯なのかもしれ…
>>続きを読む息子の他界に自責の念に苛まれ「ごめんなさい」が口癖の真千子と、33回忌も経った亡き妻のことで頭がいっぱいの認知症のしげきさん(どうも動作がドニ・ラヴァン…)による奈良の神秘的な森での葬い、というより…
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