午後の遺言状の作品情報・感想・評価

午後の遺言状1995年製作の映画)

製作国:

上映時間:112分

ジャンル:

3.6

「午後の遺言状」に投稿された感想・評価

Matsuzoh

Matsuzohの感想・評価

3.1
キネマ旬報’95年1位とのことですが、どうも今一つグッとくるものがなかった感じ

主要キャストと監督が70代・80代で、20年を経て全員もう亡くなっているというのは後で知りました
新藤監督の妻、乙羽信子さんの遺作、杉村春子さん最後の主演作とのこと

杉村さんの作品は初見でしたがは役の上でも大女優役で、放つ存在感はすごいですが、90近いせいか演技の上手さとかはあまり感じられず・・・もっと前の作品を見るべきでしょうかね

乙羽さんの役も22歳の娘がいる・・・というのはさすがに無理を感じてしまいました
そんな風に細かい所で、無理を感じたり、ん?それ不自然じゃ?と思わされたり、コミカルにしようとしてるのは分かるけども、笑うには至らず・・・というとこが多く、どうも気持ちが乗りませんでした

それでも中盤、意外な告白によって緊迫する場面は見ごたえありましたし、繰り広げられた意外な儀式もなかなか不思議で、淡々と進むだけではない意外性もありました

でもやはり心つかまれるところはほしかったかな
kaomatsu

kaomatsuの感想・評価

4.5
たゆたうシュールな浮遊感と、オフビートな笑い。老いをテーマにしたという割には、みなさん言ってることやってること、アグレッシブ過ぎて十分お若いじゃないの、とツッコミを入れたくなる、新藤兼人監督の後期における傑作だ。

ベテラン女優の蓉子(杉村春子)が、蓼科高原の別荘にやってくる。蓉子とは旧知の中である、別荘管理の豊子(乙羽信子)とその娘・あけみが蓉子を出迎える。翌日、別荘に蓉子の劇団仲間だった牛国登美江(朝霧鏡子)とその夫・藤八郎(観世栄夫)が訪ねてきた。登美江は重度の認知症で、蓉子がチェーホフの「かもめ」の一節を朗読するときだけちゃんと反応する。ある日、脱獄囚が拳銃を持って別荘に押し入るが、警官が駆け付けて無事逮捕、これに協力した蓉子たちは感謝状と金一封を贈られる。そして、別荘を旅立つ牛国夫妻を見送った蓉子は、一息入れる暇もなく、あけみの出生にまつわる衝撃的な事実を、豊子から知ることとなるが…。

前半は、蓉子&豊子+牛国夫婦の四老人たちの奇妙な共同生活、中盤以降は、前述の豊子の爆弾発言が物語を左右していくのだが、最後の映画出演となる杉村春子と、本作が生涯最後の仕事となった乙羽信子という、日本映画が誇る名女優二人の、静かだがトゲのある丁々発止のやり取りに、言いようのない緊張感とユーモアが漂っていて、素晴らしい見応え。単に熟練の職人技というだけでなく、日本映画における偉大なるカリスマ・杉村の胸を借りて、長年彼女を慕う乙羽が挑みかかり、互いの女優魂をぶつけ合う様相をも呈している。特に、乙羽信子は末期がんに侵されていて余命いくばくもない病状の中、夫である新藤監督は本人に告知せず撮影を断行し、女優としての最後の花道を飾らせたかったのだという。今でこそインフォームド・コンセントが唱えられ、医者が患者本人に正しい病名を告知するケースが増えてきたけれど、この時代で、ましてや大監督に大女優というご夫婦である。それは他人には推し量ることなどできない、二人の強い絆あってのことと思う。

牛国夫妻を演じた二人は、その無造作なリアル存在感が、前半の物語に何とも言えない独特の雰囲気を添えている。蓉子の別荘を離れたあとの、この夫婦の足取りが、とびぬけてファンタジックでシュールな映像で語られるシークエンスは、この映画の一つの見どころだ。ちなみに牛国藤八郎を演じた観世栄夫は、俳優にして観世流の能楽師さん。他にも、若き日の松重豊や内野聖陽を発見する楽しみも。
うの

うのの感想・評価

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ほしよりこのB&Dのなかで
「考えてもみろよティーネイジャーが墓場までかかる日数をよ」
と言っていたが、ジジババの墓場まで持っていくも大してあてにならぬ高齢社会よ

足入れの囲い、入り口開けっ放しでその位置になった周りのお面つけた人ある意味ラッキーネ🤞
けんし

けんしの感想・評価

3.6
20年くらい前の映画かな。
もしかしたら、認知症を取り上げた原初の邦画なんかもしれない。
老老介護も扱っている。
きちんとプロットを並べて、丁寧に人の関わりと営みを描いて、品がある。
この、午前10時の映画祭で名作を観られるのがとても嬉しい✨
シリーズ1~3まではせっせと通ったものです🙆

この映画は老いや死を扱っているけれど、ユーモアもあり、方言もあり。。

地元に近いから抑揚が少し気になりました🚓
mukomadori

mukomadoriの感想・評価

4.5
人間の人生と老いと死がほのぼのとわりと終始コミカルに描かれていてとてもおもしろかった。まだ若い(といえる)自分から見ると劇中の登場人物たちほどの老いってなんだかまだまだすごく遠い世界だし老人たちもその世界に住む住人ってくらいに遠い、自分たちとは別格の存在のようにすら感じてしまう。子供が、親は一人の人間というより親という生き物として見てしまうのと似ている。けど実際は彼らはいろいろな人生を歩んできたし歩み続けているひとりひとりの人間なわけで、歳を重ねているからって関係なく女心や嫉妬ややる気に満ちていて、それを観ているのがとても新鮮でよかった。
miiina

miiinaの感想・評価

3.0
子供の頃になんでか好きでよく見た映画。
きゅうりのシーンが好きで。
でも大人になって見ると重かった。
わたしはかもめーーーーーー!
新藤兼人監督作品。
主演の杉村春子、最後の映画であり、助演の乙羽信子の最後から2作品目。
何とも言いようのない素敵な作品。
観世栄夫、朝霞鏡子の演技も素晴らしい。
個人的に『裸の島』と並んで、新藤兼人監督の最高傑作。
1995年第69回キネマ旬報日本映画ベストワン。
当然。
YUMI

YUMIの感想・評価

4.0
生(性)と死がコミカルに描かれていて面白い。すべての人に死は訪れるものだから、生もそんなに重いものじゃないんじゃない?と思わせてくれる。その死の前には、ほとんどの場合老いが挟まれる。老いも、実は軽いものかも。
てぃだ

てぃだの感想・評価

3.7
この監督作品だし、コメディとして見るべきなんだろうけど・・これはいたって笑えん。全く落ち着いて見られない