ヘーンな映画。
独り言のようにボソボソ声で自分の過去を語るナレーションと、耽美的な映像センスが超絶ナルシズム。映画気取ってる感というか、自分に酔ってる感じというか、とにかくストーリーも画も全体的に…
ビデオ撮影屋の一人称視点で進む、蘇州河が舞台のラブファンタジー。当時のアジアの雑多な風景と幻想的な雰囲気が混じった独特の世界観。
以前は、こういうウォン・カーウァイっぽいアート系も好きだった。今は、…
「愛しているなら、
死ぬまで私を探して、
人魚になった私を。」
邦題『ふたりの人魚』(2000)、原題は『苏州河』(Suzhou River)蘇州河に飛び込んだ牡丹と河に浮かんだ船で暮らす美美。
…
出会った男女が並んで座る。次は何が?もちろん恋だ。このセリフが印象的だった今作。何でも屋の映像作家の主人公は顔すら映らず、彼は語りのみ。現実と夢の狭間でゆらめく物語。たしかに、人魚なるものどっちかわ…
>>続きを読む2001年のロウ・イエ監督作品。当時見た映画関係者は嫉妬で狂いそうになったのでは。
ノアールのようなトーンと手持ちカメラのドキュメンタリー性、そこに死の匂いのする人魚伝説のファンタジーさが加わり現実…
序盤で差し込まれた話が劇中劇にしては長尺だなあと思いきやそうでなくて、本筋と絡んできたところでただの雰囲気映画でない独自性を感じた。
主人公視点としての手持ちカメラの映像がとても見ずらくて、これは…
主要人物のうちの一人が常に顔を映されず、モノローグと視点のみが物語内における1人の人物を表象する。
あの視点はカメラなのか、目なのか。
目だとしたら会話中に常に対話相手の目を見続けることなんてできな…