勘違いされがちだが、将棋の話ではない。尾崎士郎原作「人生劇場」の登場人物のひとりである飛車角こと小山角太郎を主人公にした物語である。いまで言うスピンオフ作品に近い形だろうか。
あまりの好評ぶりに東映…
後年、橋本治がイチョウの紋を背負って「止めてくれるな」と見得を切った相手はおっかさん。これはほかに言い置く女がいないからである。
それを去る半世紀前、飛車角が小金の親分の仇、奈良平を討ちに向かう…
鶴田浩二主演
東映任侠映画の原点と言われる作品
一作目から構成や配役など任侠映画の王道スタイルを確立してて驚きました😳
鶴田浩二も流石に若いですが、初めて人を殺した時の表情なんかは逆に新鮮でした!…
63年、カラー、シネスコ。東映で任期ものが作られるきっかけになった作品。
企画が岡田茂、監督は沢島忠(脚本家の選定も岡田茂)。任侠もの定番のストーリーをベースに、メインは飛車角、おとよ、常吉の恋愛…
東映任侠映画のスタートとなる作品らしいがもうフォーマットは出来上がっている。
あくまで任侠道を貫くいつもの鶴田浩二、まだ従来の“健さん”になっていない高倉健、翻弄されまくる佐久間良子、そして個人的に…
義理人情にかまけてこれでもかと意地を通す侠客の噺。もはや侍と思わざるを得ない程。自分の愛する女を振り払ってまで突き通す姿は任俠中毒者と思えた。佐久間さんや女性の感じが多分現代的にはコンプラに引っかか…
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