沢島忠監督の観る
尾崎士郎長篇小説「人生劇場
」シリーズの一登場人物飛車
角を主人公に据えた任侠映画
量作の口火を切った作品
脚本 鈴木尚之
一宿一飯の義理がある親分の為に刑務所
暮らしの飛車…
沢島忠監督「人生劇場 飛車角」(@神保町シアター)を観て。
佐久間良子特集。
飛車角の鶴田浩二、吉良常の月形龍之介は盤石のキャスティング。
飛車角の情婦おとよ役、佐久間良子は清純路線からの大抜擢だっ…
このレビューはネタバレを含みます
面白い。
任侠映画の原点ということもあって、任侠ジャンルのオーソドックスな展開である「出所したら世界がガラッと変わっていた」をガッツリやってくれる。
話の主軸は鶴田浩二、高倉健、佐久間良子の三角関係…
翳りが見え始めてきた時代劇中心だった東映が任侠映画の東映に変わるきっかけとなった作品。
尾崎 士郎の自伝小説「人生劇場」を基に、時代劇や美空 ひばり作品を多く手掛けた巨匠、沢島 忠を監督に起用。東映…
このレビューはネタバレを含みます
東映が時代劇主流からの転換を促し、任侠映画の元祖であり基本型でもある、飛車角鶴田浩二と宮川高倉健の時代到来を告げた記念碑的映画だが、おとよ佐久間良子を見事に開眼させた沢島忠監督の秀作。吉良常月形龍之…
>>続きを読む冒頭台詞が聞き取りづらい。画角の決まったカッコよく陰影の強い画面で、ぱっと見これほんと東映?とも思ったが任侠映画なのでこんなものか。(実録に近い画面の任侠映画もある)逆光でシルエットを見せる出入りシ…
>>続きを読む日本映画史の重要地点にある一品だが、『人生劇場』自体はいろんなバージョンを見て満腹になってしまい、肝心のこれを観ていなかった。
なるほど同じくジャンル化する前の任侠映画『悪名』と同様、文芸映画の香…
ヤクザとその情婦と、その情婦が兄貴分のそれとは知らず恋仲になってしまった若いヤクザとの、三角関係を描いた任侠映画。義理と人情の狭間で悩む渡世人の辛さを鶴田と健さんが魅力的に演じている。東映任侠路線は…
>>続きを読む©東映