記憶の代償の作品情報・感想・評価

「記憶の代償」に投稿された感想・評価

主人公がバーで見張りから逃げてナンシー・ギルドと対面するまでの流れが素晴らしい。
バーテンダーという第三者の動かし方で見事な緊迫感を出している。

オチも脚本家上がりだけあって洒落てて上手い!
戦地の負傷で記憶喪失になった男が、復員後にLAで自分の過去を探すうちに大金が絡む殺人事件の関係者となっていくフィルム・ノワール。冒頭のベッドに横たわる記憶喪失の男のボイスオーバーが、ただならぬ雰囲気を醸し出す。後半の自分で自分が信じられない!的な錯乱メソッドがいかにもノワールらしい。主役がなんかイマイチで、リチャード・コンテのうさんくさいキャラに存在感を食われてる。基本はシリアスな殺人ミステリだが、刑事の狂言回しが粋で爽やかな後味になっている。
2018.8.4 DVD(字幕)

このレビューはネタバレを含みます

マットデイモンのボーンシリーズの原型か。

記憶をなくした犯罪者が、自分の人となりを知っていく話です。面白い!!

リチャード・コンテが、いい人役であらわれて、それにすげー違和感を感じてたら、やっぱ最後悪人でワロタ。出てくる悪役が、占い師だのバーのオーナーだの、胡散臭い奴等ばかりで正にノワール! 素敵です。

ラストがすごく良くてね。
まず、主人公カップル二人の、画面外へのはけ方が、会話しながらエレベータに乗って消える(カメラはその場に維持して、刑事に向けられる)といったもので、あっさりしてて素晴らしい。最後は刑事の映画への言及で、まさかのメタ的視点。
住宅街といい波止場といい、撮影ノーバート・ブロダインによる夜の雰囲気が素晴らしい。
リチャード・コンテが出てきたから「あーやっぱり」感はあるが、マンキーウィッツは「探偵もの」でも安定感のある面白さ。ナンシー・ギルドって女優はローレン・バコールのような派手さはないけど、いい。