眠狂四郎 卍斬りの作品情報・感想・評価

眠狂四郎 卍斬り1969年製作の映画)

製作国:

上映時間:87分

3.1

「眠狂四郎 卍斬り」に投稿された感想・評価

松方弘樹版の第2弾にして最終作。てか、もしかしたらこのシリーズ、雷蔵版のリブートとかではなく続編という位置づけなのかも。だとしたらシリーズ第14弾。ストーリーは結構どーでも良くて、狂四郎が色んな刺客にあの手この手で狙われ続ける話。女とナニしたままで空中浮遊したり、石段を下りながら背後からの敵を斬りまくる等、前作より一段と劇画的というかテレビ的になっている。

とにかく画面が暗い、暗い、暗い。予算の都合か知らないが、前半は殆どがナイト・シーンだし、デイ・シーンでも常に暗めのフィルターがかかっている。そして、とにかく女を抱く、抱く、抱く。敵の罠だったり、人に頼まれてだったり、お願い事の交換条件だったりと、シチュエーションは様々だが、女と見るや眉ひとつ動かさずに「据え膳は頂こう」と喰いまくる。完全むっつりスケベ状態。タイトルの「卍斬り」とは、たぶん剣法のことでは無い。

そのため、雷蔵版を多分に意識していた感のあった前作に比べると、吹っ切れているというか開き直っているというか、オリジナリティが出てきている。内容の平板さは否めないが、新たな狂四郎のキャラ造型については、もう一押しというところまで来ている。また、3年後にテレビシリーズの「眠狂四郎」で主役を張る田村正和が刺客で登場するのも一興。
青二歳

青二歳の感想・評価

2.5

このレビューはネタバレを含みます

シリーズ通算14作目。松方弘樹版2作目。
監督:池広一夫(4/4)
脚本:依田義賢(1/1)
撮影:武田千吉郎(4/4)
音楽:渡辺岳夫(4/4)
松方弘樹版1本目はボロクソ言いましたが2本目はいいぞ〜٩(´,,>∀<,,)۶ギャグ要件だけども。
だって池広一夫監督に音楽も渡辺岳夫。ありがたい。雷蔵時代を忍ばせます。しかも脚本が依田義賢。文芸作からエンタメプログラムピクチュアまでなんでもこなす脚本家。
(あぁ追悼市川雷蔵(;ω;)いやいかん雷蔵を想ってはまともに観れん…一旦忘れるのだ!)。

もう初っ端の布団のシーンで爆笑。いいよいいよ。ぴょーん。薩摩隠密衆の間抜けな一列並びも最高だよ。また田村正和がいい具合に大根で魅力がない。そこがまたよい。
⑤炎情剣に並ぶキチガイじみた女の刺青。まさかの眠狂四郎立ち姿を背中に彫りますか。一体どうやって彫り師に依頼したんでしょうか。
雛人形師の加藤嘉もよかった。いいですね、こういう役どころ。ぷるぷる震えるお爺ちゃんが多いけど、こうしたハッキリした物言いの芯の強そうな老人というのもいいです。

いやー松方弘樹版もアリかもしれない!笑えた。やっぱり映画は俳優だけじゃないんでしょうか。松方弘樹は正直眠狂四郎というキャラクターを演ずるには贔屓目に見ても力不足かなと思う。だけどスタッフに巧者が集結したところグッと男ぶりを増すじゃありませんか。1(通算13)と比べたら俄然素晴らしい。もう挿入歌も気になりません。〽︎むそうぅ〜まさぁむねぇ〜今日も〜斬るぅぅ〜♬
でも松方弘樹版はこれで打ち切り。残念無念なり。というか大映も倒産に向かって一直線。いづれにしても松方弘樹は殺陣が壮絶にモサいのが難点だしシリーズ続けたとしてもどこまで成り立つかは別の話かもしれませんが。なお田村正和の殺陣は論外でした。