生きている画像の作品情報・感想・評価

「生きている画像」に投稿された感想・評価

なかなか素晴らしくて楽しい、そして感動する千葉泰樹監督作品。

冒頭、蝶々がヒラヒラ飛んで部屋に入ってくると部屋中に絵が並んでいる場面、日本絵画の巨匠の部屋だった。巨匠を演じるのは、大河内傅次郎。やはり貫録あり。
その弟子として笠智衆がいるが、彼は展覧会にエントリーするが落選続きなので「落選」と呼ばれている(笑)
話は前後するが、その「落選」が本当に愛した女性(花井蘭子)と結婚するという報告の時に、大学教授(古川ロッパ)が「お前、だいぶ頭が薄くなっているなぁ」⇒笠智衆「ええ、もう40歳ですから。うちの親父もハゲでした」⇒教授「頭がツルツルの花婿じゃあオカシイからなぁ~」という会話は笑える。

また、寿司屋として腕の立つ男が居たが、上手い寿司を提供するのだが口が悪い。そんな彼が絵画に目覚めるエピソードなども楽しい。

なかなか素晴らしい日本映画の古典的名作であった。


なお、本日観たのは、以前、日本映画専門チャンネルで放映された【ハイビジョンで甦る日の当たらない名作】を録画しておいたもの。
初千葉泰樹。笠智衆の奥さんが全然綺麗じゃないから、接写で撮られても…ってなってしまった。ラストにカメラが人物たちからスーッと遠ざかっていくのは良かった。あと双葉十三郎が指摘していた通り、寿司屋の寿司がめちゃ美味そう。

このレビューはネタバレを含みます

大河内傳次郎、笠智衆、藤田進の特徴のある台詞回しの役者たちの演技のかけ合いが自分には心地よい。「40まで続けてきたからな。」と今更他の道はないと言い、絵を続ける田西の姿勢に本当に共感した。才能のない(もしくは自分に才能のあるかどうか分からない)人間にとってこの作品はどれほど勇気づけられるだろうか。田西と美砂子の結婚式で妻がいなくても仲人をつとめてくれてさらに余興のひょっとこ踊りを見せて皆を喝采させる瓢人先生。その姿に涙が止まらない美砂子と田西。ここのシーンも忘れ難いな。
t

tの感想・評価

3.7
笠智衆演じる「落選の天才」画家と大河内傳次郎演じるその師匠の交流。人物に寄って行くカメラの動きと感動的なオーバーラップの使い方が印象的。
話の流れに対して師匠に徳がありすぎな感じがあるのと、笠智衆はこういう演技しっくり来ないなと思ったが、絵を産み出す事で救われて行く過程が良かった。
寿司屋のエピソード微笑ましい。
buccimane

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4.0
先生最初イジワル役かなと思ったけど海よりも懐深い人でめっちゃ敬服した。自分もサクセスしたら周りの人間にああいう風に接したい。
アートに対するスタンスにも共感できたし、寿司屋の奥さんに言った「女に狂うよりマシじゃん」的な台詞良かった。
あとお酒の燗つけるやつとか器がかっこよかった。
ムチコ

ムチコの感想・評価

4.5
大河内傳次郎の器の大きさ。
(でもそれって、お金に困ってないからこそできることだよねーと思ったりした。)

先生が作業着にしてる、「酒」と大きく染め抜いた法被。あれ着たい。
moku

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4.5
庭先からひらひらと舞う蝶が室内の絵を描く瓢人先生の元へ…のオープニングからぐっとくる。
傳次郎先生はじめ、キャストがそれぞれハマって良かったなー。
chima

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4.8
2016/3/26@ シネマヴェーラ渋谷
千葉泰樹特集
これが真の優しさってやつですね先生!
an

anの感想・評価

3.5
淡々とした語り口のせいか、ぼんやり見てしまった。大河内傳次郎がちょっとチャップリンに似ているなと思った。
スクリーンで見る大河内傳次郎にはたまらないものがある。
ここまで器の大きさを醸し出せる役者だとは…。

通して何とも言えない温かさに包まれた作品だが、評判を聞いて飲み屋にぞくぞくと集まってくる知人たちのくだりの可笑しさには参った。