『ヴィデオドローム』みたいな作品。
現実と虚構の仕切りはどこなのか、静謐だが勢いもあり、物哀しさも兼ね備えている物語。
哲学的な考察もありつつ、シンプルに一人の男を追求することが本質的な内容の感じ…
数十年精神病院に入院していた男が退院し、少年時代に過ごしていた故郷に戻る話。デビッド・クローネンバーグ監督作品なだけあって独特の世界観ある。レイフ・ファインズの役作りが素晴らしい。道中流れるエーデル…
>>続きを読む【運動の停滞は人生の停滞】
デヴィッド・クローネンバーグの作品はたいてい観ているのだが、この作品だけ抜けていたので今回観てみることにした。クローネンバーグらしいテーマの作品であった。
列車が駅に到…
「人は見たいと思う現実しか見ない」とは、かのユリウス・カエサルの言葉とされる。
今作は記憶にまつわる映画、中でもその曖昧さ、実体のなさに迫り、体感することを実現した映画だ。ある男のごく個人的で狭い世…
主人公が立ち会っていないはずの場面の回想シーン、現在の主人公と少年時代の主人公の2人が同じ場面に存在する演出が面白い。
ジグソーパズルにも蜘蛛の巣にも似ている割れたガラスのカットが印象的。
クロ…
「疎外感の概念」
「社会における自己確立の難しさの概念」
カフカ、ドストエフスキー、ピンターの芸術。
DVD特典映像の監督インタビューがむちゃくちゃいい質問ばかりで重要だった。
わたしはこの手の…