新藤兼人という映画人(あえて映画監督ではなく)の真骨頂。
彼の作品の面白さのほとんどは、主演とのマッチングに左右されるような気がするが、竹中直人は完璧にハマっていると思う。
殿山泰司という脇役俳優が…
このレビューはネタバレを含みます
いやー素晴らしい竹中さん。
殿山さんの本が読みたくなった。脇役とは言え見事なフィルモグラフィーと新藤兼人監督の愛。
人から愛されるということ映画に愛されているという事。
黒い雨にてキャリアを終える話…
「三文役者」
本作は新藤兼人が原案、監督、脚本を務めた彼の作品の数々に出演してきた俳優である殿山泰司の半生を描いたもので、この度Amazon Primeで配信されていたのを鑑賞したが面白い。冒頭の…
まさしく昭和の役者と言える殿山泰司を竹中直人が演じる作品。実際の映画とのオーバーラップかリアリティを増し、殿山泰司の憎めない人間味が溢れている。誰からも愛されていた人物像を描いたのは、映画から伝わる…
>>続きを読む飲んで肝硬変になって、芝居して飲んで潰れて「俳優賞が泣くで」をひたすら繰り返す映画だが、それ以上に役者として手に入れる素晴らしいものがあるのだろうかと思わされる作品。
献身的に支え、時に厳しいパー…
いちいち声のデカい破天荒男・殿山泰司の自叙伝映画である。
彼の生き方は今の時代じゃ到底できないだろうし、当時の役者としても役でなく私生活からこれほどぶっ飛んでいる人間も珍しかったんじゃないだろうか…
竹中直人の生態模写(声帯模写)が絶品、あの喋りのイントネーション正にそこに殿山泰司が蘇ったような感覚。初めて知った殿山泰司は70年代初期、日活ロマンポルノの脇役やイレブンPMで酔いどれ談義している奇…
>>続きを読むなんだか憎めない殿山泰司を竹中直人が演じたヒューマンドラマ。
色々とだらしないけども人間的、気になってしまう存在であったことはわかった。しかし事あるごとに飲みまくる、不摂生だけれどもこれが昭和。
…
近代映画協会