能面のような表情で、台詞も一言一句、抑揚まできっちり、動作も手足の位置やタイミングまで細部にわたり指導され、気の遠くなるような何十回ものテストの末に生み出される、唯一無二な小津ワールド。
人間を自…
笠智衆はじめ、杉村春子、中村伸郞など小津監督縁の俳優たちが監督を語る。その合間に各作品の名場面が映し出される。ただ一度の出演作「秋刀魚の味」の軍艦マーチのシーンを語る岸田今日子。やっぱりあのシーンは…
>>続きを読む小津安二郎没後20年に製作。
小津安二郎作品がイマイチピンとこない人にはヒントを与えてくれるかと思います
キャストメインでもう少し制作側にいた近くの人の声が聞きたかった
逝ける映画人を偲んで2…
「小津さんはとにかく本物が好きでした」って、なんかヴィスコンティみたいだなぁと思った。出てくる小物が全部本物だし。山田洋次はそれを「ブランド志向」って言ってちょっと批判気味だったけど、まぁたしかにそ…
>>続きを読むこの83年製作と言うのはギリギリだったかもしれない。存命の方も多くて取材がしやすい最後の年だったかもしれない。小津安二郎の兄から弟妹も出てきて小津監督は、場合によっては80年代でも生きていたかもしれ…
>>続きを読む命日には毎年墓参りをし、何かしらの作品を観るのが恒例となっていたが、今年は行けなかった。
どの作品を観るか思案して、今年は原点に返ろうと、「無」について、小津作品についてを振り返ってみて、また観なお…
過去作品からの引用やインタヴューも豊富で、とても見やすかった。『麦秋』の杉村春子と原節子のあのやりとりは大好きでよく覚えていたけれど、やっぱり何回見ても良い。個人的には新藤兼人監督のコメントが好き。…
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