このレビューはネタバレを含みます
バディものアクションエンターテインメントの完成形であるとともに、反資本主義・反体制のイデオロギーを体現した傑作でした。
冒頭から暴力≒セックスという図式をモンタージュによって確立していて、暴力の持つ…
梶さんスタイル良すぎだしクールビューティーを絵に描いたような美しさ。
渡瀬さん、セリフ何言ってるかほとんどわかんなかったけど、晩年の落ち着きを思うとやはり狂った野獣の方が似合う。
村田さんや川谷さん…
【ブルージーンズ・ジャーニー👖】
主演は梶芽衣子と渡瀬恒彦。日本版ボニー&クライドを目指したと言われる中島貞夫監督によるアウトローシネマ。
やさぐれた男女の情念と怨念とSEX、そして逃避行を刹那…
殺伐と人が死に続ける70年代東映バイオレンス。この映画ではその惨たらしさがある一定のレベルを超えてしまい、もはや美学や哲学の域に達してしまっているように思う。
人が死ぬシチュエーションの理不尽さは…
梶芽衣子にキュン死にしてしまうための映画。最高のロードムービーやんけ。。
渡瀬恒彦との最初の食事のシーンでの梶芽衣子のほんの小さな微笑みがたまらなく良い。
歩道橋からばら撒かれるお札、吹き飛ぶ小指、…
なんと言っても梶芽衣子!
無言で気だるく銃を弄ぶ登場シーン、そこに重なる殺人のクロスカッティング。渡瀬恒彦との出会い。炎上を見るあの表情。やばい。
逃げて逃げて入った荷台の中のやり取り、二人にだけ光…
面白くない世の中を蔑んで。砂と岩の荒野ではなく山と川を背景に多少の湿度と牧歌的。鋭い表情のまま顔に酒をかけたり噛みついて拒む。血まみれで最後の願い。固く心に決めて誰にも渡さず燃やしてしまう。崩れ落ち…
>>続きを読むキャリアを通して"権威への反抗"を描いてきた中島貞夫とアメリカン・ニューシネマ的シナリオとの相性が頗る良いのは当然の結果であろう。和製『ボニー&クライド』とも言える本作は中島の骨太な演出が全て瀟洒さ…
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