フリッツ・ラング監督の映画はこの時代の倫理規定に関して心配になるような過激なものが多い印象があるけど、それがまた強烈なインパクトを残していて好き。
ボニーとクライドのような破滅的な逃避行が描かれて…
男女の逃避行=メロドラマ的な展開だが、国家や法、社会の暴力性とその網の目から零れ落ちる人間の悲劇が重ねられていて重厚かつ不思議な浄化感がある
報われない物語なのに人間の尊厳を見たような感覚が残る
…
この世界にはあなただけ。
ヤジ馬、〇〇説、冤罪…どれもまやかしに過ぎない。引っ張られるな、自分の手。走り続けて、自分の足。あなただけを映す、自分の眼。自分と自分のどうしても愛しい人。これでようやく…
比較的遅咲きのヘンリー・フォンダの初期出演作品。監督はフリッツ・ラング。
さすがフリッツ・ラング!面白すぎる!
邦題の"弾痕"っていうのは、罪の後遺症みたいなものなのかな。一度罪を犯してしまうと…
世間の偏見で普通に生きられない前科者にヘンリー・フォンダ。
盲目的に尽くす恋人にシルヴィア・シドニー。
共依存ってこんな感じなんかな。
生まれた子供に名前もつけず、姉に預けて、二人で逃避行。
…
ユナイテッド・アーティスツ。リンゴから始まる冒頭のくだりは。ヘンリー・フォンダが出所する際の仰角ショット。幸せなカエルの鳴き声。2匹。ここで初めてヘンリー・フォンダとシルヴィア・シドニーの幸せな切り…
>>続きを読む今まで観たフリッツ・ラング作品の中で特に『M』は超絶傑作だったけど、それに負けず劣らず本作も傑作だった。
まだ古典映画の鑑賞本数は少ないので相対的な評価は中々自信が無いけど、フリッツ・ラングの映画技…