更生の不可能性
フリッツ・ラング監督がアメリカ亡命後に手がけた犯罪ドラマであり、同時に強烈な社会批評を内包したフィルム・ノワールの先駆的作品でもある本作。
物語は、前科者の男エディと、彼を…
このレビューはネタバレを含みます
どうやって隔離病棟のベッドの下に拳銃を仕込んだんだ?と思った。
鑑賞前に簡単なあらすじに目を通してたので、あれ?冤罪なんじゃなかったっけ?と、少し混乱した。何も知らずに観たらエディが嘘を言ってると…
「ボニー&クライド」がモデルなんだが、その逃避行へと至る、救いようが無い展開が秀逸。 権力者側ではなく、犯罪に走る側をヒロイックに描くのが、世界大恐慌時の世相を感じる。
原題は『You Only …
タイトルからは想像できないぐらいやるせ無い映画だった。
前科者への偏見とかのテーマから始まって、結局犯罪をすることでしか生きられない男の悲しさ、そしてその男に惚れ込んでる妻っていうなんとも悲しい…
作為的な台詞回しが多くてその点好きではないのだが、話は面白い。いつものラング映画の鋳型からはみ出してラブストーリーに舵を切っていく。念願の出来事さえ信じられないその姿は物語の悲劇性を高めるが、その高…
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