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収まる男、収まらない男
青山真治が『ユリイカ』のあとに撮った作品。前作と同じく「再生」をテーマにしながらそのアプローチは大きく異なる。
大きな軸としてはIT起業家である永井が一世風靡したあと凋落…
物語に先立ってショットがあり編集がそれを統御する、21世紀では珍しい作家主義的な映画。ベッドシーンや発砲と満月の切り返し 、モニターのカットなど商業映画では許されない奇抜な編集が楽しい。
田舎へ移動…
☆青山映画、配役の妙。今回は、三上博史と國村隼の友人関係、國村さんのガチ関西弁、三上博史の同僚に、生瀬さんとピエールさん。大御所特別出演風で、秋吉さんとショーケンさん!
☆室内の感じ、暗い照明で、エ…
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家族って何なのか抉られる作品だった。
家族のテーマなのにずっと不穏で地に足ついていない人々ばかりが出てくる。そんな人同士でここまで人間の本質を問うてくることに脱帽した。
この作品も東京公園と同じく…
●エディプス・コンプレックス── ジークムント・フロイトが提示した概念で、母親を手に入れようと思い、また父親に対して強い対抗心を抱くという、幼児期においておこる現実の状況に対するアンビバレントな心理…
>>続きを読む姿を眩ませた妻と娘の行方が気がかりな夫。
夫が妻の動向を赤の他人に探らせるという流れは東京公園に似てるけど依頼する相手が悪すぎる。
まさかのハッピーエンドで仰天。
夏八木勲(殺される毒親)萩原…
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早稲田松竹にてとよた真帆のアフタートーク付きで鑑賞。死ぬほど荒療治の家族再生ムービー。夫は家庭を顧みずITベンチャーの社長業に全力投球、妻は娘を連れて出ていくが行く先々でもういないはずの両親の幻影(…
>>続きを読む冒頭、草原からそこに横たわるとよた真帆親子を右から左にカメラが移動して映す。満月を上から下。左から右。『めまい』的クローズ・アップ。三上博史出演番組のテレビ画面を介した場面転換。とよた真帆の田舎の古…
>>続きを読む青山真治特集上映にて
ITベンチャーの寵児と持て囃される男・永井恭二(三上博史)だったが、妻アキラ(とよた真帆)は一人娘を連れて行方不明、エンジニアから経営者に軸を据えたことで大学時代からともに仕…
(C)2001/2003「月の砂漠」製作委員会