題材はもとより、「これは作り物です」と言わんばかりの台詞回しや、現実から遊離した自宅セットなど、恐らく小栗監督が助監督を務めた「心中天網島」の影響が無視できない作品で、前衛的な世界観で夫婦の痴話喧嘩…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
夫の不倫で発狂する妻、発狂する妻の対応で発狂する夫。
何かよくわからない不倫ショートコントを延々と見せられている感じであった
一番笑ったのが、〇〇中尉水をかけます!と狂った妻に水をかけるシーン。おま…
2025/01/26
監督 小栗康平
松坂慶子
岸部一徳
"「あなたさま」と、言いなさい"
戦時中に出会い恋に落ちたトシオとミホの夫婦、
それから10年、仲睦まじく暮らしてきた2人だったが、ある…
浮気の代償重すぎる。
平穏の中に隠れた狂気、というか間で狂気を感じさせるのがすごかった。妻が夫を問い詰めるシーンとか座ってしゃべってるだけなのにアングルが変わるだけでゾクゾクする。静かなだけに、動の…
これを映像化しようと思ったのがなかなか変態でいい。4年前に原作読んだ時とは比べものにならないほど、「わかる」。普通に考えてミホさんは複雑性PTSDだし、内面化した差別意識で内地人女性である浮気相手へ…
>>続きを読む「帰ってきーちゃった」の一言にゾッとしつつ吸い込まれる。松坂慶子、一辺倒の芝居しかしないよなーとか思っていたけど小栗康平の演出とは相性がいいように見える。これがカンヌのグランプリか。人間の肉肉しいド…
>>続きを読む不倫された妻は夫を問い詰め攻め続ける。夫は謝り続け反省を強いられる。そんな夫婦仲をずっと見せられるのだが、お互いに愛しているからこそ、そんな行為を演じているように感じた。それ以外の表現方を見出せない…
>>続きを読む島尾敏雄の小説って好きなんだよな。
戦時中の非リアルな状況で南国のお姫様を嫁にもらったはいいが、現実に戻れば南国原理がまったく通用しない小説家だもんだから家庭はぎっちぎちにしんどい。
戦後の文学者…
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