イーストウッドが一生かかっても到達出来ないイーストウッドな映画
それはおそらくアメリカ映画の限界であり、フィクションの限界なのだろう
映画で物語を語るのではなく、映画館という空間自体をフィクションに…
“神はいない”
19世紀ロシア散文の精神世界を下敷きに、ソクーロフは黙示録的夢幻譚とゴシック美学を静謐に交錯させ、観客を形而上学的耽美の深淵へと導く。
そこで我々は、彼の徹底的なペシミズムが形づく…
『罪と罰』の、老婆殺しの青年と、薄幸の少女の出会いを、ソクーロフ・ワールドともいえる、不思議な空間を背景に描いた、シネポエム。本作はソクーロフ25作目の作品だが、日本公開作品は、本作が2本目。1本目…
>>続きを読むタルコフスキーの正継、アレクサンドル・ソクーロフ監督作品。非常に排他的で難解、万人ウケを真っ向から拒んでいる崇高なアート作品と言える。ソクーロフによるドストエフスキー『罪と罰』の新解釈編とも言える奇…
>>続きを読むひと度死んだ街が何かの間違いでズルズルと呼吸してる様を思わせるおどろおどろしい映画の佇まいは律儀に『ストーン』的でありつつ、霧なのか湯気なのか分からない紗のかかった油絵風の画は『ファウスト』『独裁者…
>>続きを読む目が覚めるような鳥の羽ばたき
水面に白く光っている
地下水道を利用した音響が
人々の苦しみ
餓えや乾きを反響させる
地を這う白い水蒸気
命が果てていく
次第に巻き起こる白い嵐
グスタフ・マーラ…