タイトルからしてどんな凄腕スパイがロメール色に染められて登場するのだろうと期待させる監督晩年の作品。
実話ベースのフィクションにせよ当時(1930年代)の欧州各国のパワーバランスなど歴史的な素養を…
ロメール映画としては珍しく張り詰めた空気が常に漂う。
疑心暗鬼になりながらも夫を信じようと努める妻が、低速に着実に真綿で首を絞められていく様子が印象的。
このようなポリティカルサスペンスであるにも関…
第二次世界大戦前の諜報活動を描いた濃密なスパイミステリーでもあり、スパイを夫に持った妻の心情を描いた良質なドラマでもある傑作。
ほとんど室内における登場人物同士の会話によって進行する作品だが、会話を…
ロメールには珍しく会話で切り返しが繰り返される。表情の変化やオフスクリーン音声や視線の移動などさまざまな手を使って切り返しが繰り返される。単調な印象を与えないどころか緊張感が生み出されている。会話で…
>>続きを読む歴史物だけど室内での会話が始まった途端にロメール以外のなにものでもなくて嬉しくなる。戦時下の、それも諜報活動というきなくさい雰囲気が画面からかき消えて、あのいつもの現代のブルジョワのひたすらに無駄で…
>>続きを読むエリック・ロメール監督♡
久々にあの空気感を堪能しようとしたら…難しいの選んでしまった(´•ω•`; )
小洒落たラブストーリーじゃなかった!
実際に起こった出来事をアレンジした作品らしい。
フョ…
初めてのエリック・ロメール作品鑑賞。初めてなのでこれが監督らしい作品なのか異色の作品なのかは分からないが、何にせよ楽しめたし興味深く観られた。
『三重スパイ』というタイトルからなんとなく想起するよ…