再見。以前観たときは、映画の持つ硬質な質感で、ハネケに似てるなあと思ってたけど、改めて観るとそうでもなかった。この映画のほうが、もっと表現にユーモアなセンスが含まれていた。硬質な質感はたぶんヒロイン…
>>続きを読む生まれながらにして「罪」を背負ってしまった女性マリアの日常と決断を描いた、トム・ティクヴァのデビュー作。
奇抜なカメラワークやリズミカルな編集といった作風は、「ラン・ローラ・ラン」にかなり近い。
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気持ち悪い。ホラーでは無い。
陰湿でジメジメした、自分の人生に退屈しているあなたに観てほしい。
最後の方、ラスト10分くらいで急に奇妙さが加速して得体のしれない怖さがあった。
あの人形は何だ。絶妙…
トム・ティクヴァ初監督作品。
地味な作品ではあるが、父親の介護をする専業主婦の日常から、棚の裏に隠した「人形への手紙」に綴られたそれまでの人生や、キスへの執着、毎朝窓から見える向かいに住む男への密か…
冷め切った夫婦仲で父の介護をしながら暮らすマリアが不幸に見舞われる様子を淡々と回想シーンを交えながら描いた話。
受動的なマリアに対する態度が隣人男性ただ一人を除きとても辛辣でミソジニーを感じた。
敢…
人に生かされ重い十字架を背負い地獄の様な毎日を繰り返すマリア。収集されている昆虫は、まるでこの部屋から抜け出せないマリアみたいだ。音の使い方が秀才で、不安定な気持ちだったり不快な気持ちの表し方がすご…
>>続きを読むあなたが見ている、この憂鬱な光を、一瞬だって目には入れたくないと思ったし、いつまでも見ていたいとも思った。陽光が窓からなだれこむ時間、されど暗い部屋は暗い部屋のままで、窓辺に立とうが外を見渡そうが何…
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