孤独な声に投稿された感想・評価(★3.1 - 4.0)

『孤独な声』に投稿された感想・評価

4.0

処女作には、その作家のあらゆる要素が表れる。もしくは、その核心にあるものがという意味において、個性とはどのような姿をしているのかが、よく分かる作品だった。

つまりは、そのようにしようとして表れるも…

>>続きを読む
ソクーロフ2作目にして、初の劇映画。75年の完成するが、上映を認められず、監督が保管、87年に公式に認められる。独特の映画文体。闇、光、木洩れ日。
ソクーロフらしい時間のミルフィーユ。倒錯。ほんまヒロインがモディリアーニの首の長い女の人そっくりであった
KSat
3.8

ソクーロフの卒制だけど、なんというか、天才の所業という感じ。

革命直後の不安定なソ連で、結婚生活に満足できずに死ぬことを試そうとする元赤軍兵士の若者。

という内容なのだろうが、語り口はかなり抽象…

>>続きを読む
塩湖
4.0

声のない顔、あるいは顔自体が声としてあるのか。ロケーションもだけど映画そのものがなんだか廃墟っぽい佇まいをしている。厳粛なムード漂う整列の写真を映しながら、そのなかにいる一人だけ頬杖ついて表情筋を弛…

>>続きを読む
1番正統派なアート映画というかタルコフスキーに近いというか。
まぁ初期だからクセがまだ弱い。
とはいえ窓枠と人の顔をここまで印象的にフレームに収めた映画もそうそうないのではないか
4.0

「孤独な声」

冒頭、ロシアの片田舎の村。青年ニキータ、帰還、ロシア革命後、国内戦争、赤軍兵士、人間的感情、幼なじみ、結婚、愛情。今、細やかな幸せに耐えられない青年が放浪の旅へ出る…本作は孤高の作家…

>>続きを読む
kapp
4.0

このレビューはネタバレを含みます

生産的な行動って何だろう?って考えた
劇中でニキータが唯一していた生産的な行動といえば薪をくべることくらい
それを新婚初夜は「わたしは卒業して今日は結婚式だからもうしなくていい」と言われる
ニキータ…

>>続きを読む
tBi
3.5
Rec.
❶19.02.24,ユーロスペース(35mm)/ソクーロフ特集
鱗子
4.0
これが、ソクーロフの最も純粋な一面じゃないですか。とても誠実丁寧マトモだ。
全体通して振り返ると、湖で仙人みたいな爺さんと死について語らい合うシーンがめちゃめちゃ効いてるし、イイんだよな。

あなたにおすすめの記事