ソクーロフの卒制だけど、なんというか、天才の所業という感じ。
革命直後の不安定なソ連で、結婚生活に満足できずに死ぬことを試そうとする元赤軍兵士の若者。
という内容なのだろうが、語り口はかなり抽象…
声のない顔、あるいは顔自体が声としてあるのか。ロケーションもだけど映画そのものがなんだか廃墟っぽい佇まいをしている。厳粛なムード漂う整列の写真を映しながら、そのなかにいる一人だけ頬杖ついて表情筋を弛…
>>続きを読む「孤独な声」
冒頭、ロシアの片田舎の村。青年ニキータ、帰還、ロシア革命後、国内戦争、赤軍兵士、人間的感情、幼なじみ、結婚、愛情。今、細やかな幸せに耐えられない青年が放浪の旅へ出る…本作は孤高の作家…
このレビューはネタバレを含みます
生産的な行動って何だろう?って考えた
劇中でニキータが唯一していた生産的な行動といえば薪をくべることくらい
それを新婚初夜は「わたしは卒業して今日は結婚式だからもうしなくていい」と言われる
ニキータ…
恐ろしいほどスローテンポ。登場人物の会話も間が凄い。カメラも動きに乏しく、劇伴も少ないのでとても抑制的。何も起こらないシーンをじっくりと見せておきながら、大胆な省略編集をするので異様なテンポ感になっ…
>>続きを読む