ドキュメンタリーチックでバラバラな人物と時系列で進行する群像劇であり、各々が何かに対して強烈なストレスを抱え、猛暑の極限状況下で人々の滑稽さを炙り出した胸糞映画。ザイドルの捻くれた視点が常時観てるこ…
>>続きを読む【第58回ヴェネツィア映画祭 審査員特別賞】
『パラダイス』三部作で知られるウルリヒ・ザイドルの長編フィクションデビュー作。ヴェネツィア映画祭のコンペに出品され賛否両論を巻き起こした。
「ドッグ・…
「ドッグ・デイズ」
冒頭、おおいぬ座のシリウスが天頂に輝く1年中で最も暑い日々。ウィーン郊外の新興住宅地、普通の人々、欲望、ヒッチハイクの女、女性教師、ギリシャ夫婦、セールスマン、空っぽのプール、…
序盤の無駄な乱交パーティ(性器丸出し)と統合失調症の女性が罪を擦り付けられて酷い目にあうくだりは悪質な映画としていまでもリアルさを感じ取れた。チンピラ男女のDVやごろつき中年の銃のくだりはそれなりに…
>>続きを読む斜めの系譜のサイコパス、“最も暑い日々”のべたついた汗。物語であることを忘れさせる生々しい距離感と、不快な群像を嘲笑うかのような、ポップな色彩の街並みに、善悪美醜を狂わされて浴びる雨。アナのベスト1…
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パラダイス3部作よりも粗削りながらも、ウルリヒザイドルワールド全開であった
出演者はほとんどが監督自ら街へ繰り出してオファーした役者ではない人たちで、プロットだけ与えて即興で芝居させたらしいが、…