ドッグ・デイズの作品情報・感想・評価

「ドッグ・デイズ」に投稿された感想・評価

斜めの系譜のサイコパス、“最も暑い日々”のべたついた汗。物語であることを忘れさせる生々しい距離感と、不快な群像を嘲笑うかのような、ポップな色彩の街並みに、善悪美醜を狂わされて浴びる雨。アナのベスト10、聞きたい?
momo

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パラダイス3部作よりも粗削りながらも、ウルリヒザイドルワールド全開であった

出演者はほとんどが監督自ら街へ繰り出してオファーした役者ではない人たちで、プロットだけ与えて即興で芝居させたらしいが、素人にも役者にもみえない謎のバックグラウンドを抱えた人間たちがやはりいちばんの魅力である
菩薩

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4.5
朝起きた瞬間から、どうしても人間辞めたくなる日ってのが、まだまだ月に何日かはある。現代を生きている人間は、みんな心のどっかに「びょーき」を抱えている、いやいて欲しいとすら思ってしまうのは、自分がそんな彼等よりも「びょーき」だからだ。生きながらにして天国に到達する事は、ある特殊な条件や、それ相応のパートナーを要することだが、生きながらに地獄を垣間見る事は、そう難しい事では無い。ただふとした時に周りを見回して見ればいいだけだ。暴力、虚偽、差別、偏見、強欲、傲慢、無関心、嫉妬、恥辱、そして狂気。日々汚物に晒され生き長らえるしか術の無い我等に、残された道はただ一つ、それらを遠ざけ目をつぶり、目の前の「きわめてよいふうけい」だけを、ただひたすら追い続けるしか無い。だが視野の外では、今日も誰かが誰かを傷つけ、多くの人が狂い、そしてそして死んでいくのだ。根源的に潜む病魔に効く特効薬は?それはただ単純に「死」でしか無いのかもしれない。いっその事狂っちまった方が、楽しかったり、するかもね、なーんて、クソだね、嗚呼、素晴らしき哉、クソ!でも一番クソなのは、結局自分だったりするかもね。あんな虚しい「愛してる」は、初めて聞いた気がする。久方ぶりのザイドルの味、美味しゅうございました。
C

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4.0

「人間はなんて残酷なんだ」、この言葉にすべてが集約されてる。息の詰まるような彼らの夏、それは暑さだけのせいじゃない。どこにも逃げられず、漂う閉塞感、ストレス。弱い者が虐げられ、涙する。でもそれでも言う、愛してる、の言葉に、あたしはもうウンザリだ。クソみたいな奴らのクソみたいなやり取りにもウンザリなんだ、もう勝手にしてくれよ。あたしには、唯一の基地外とされる女が、誰よりも正直で、誰よりもまともに思えた、正常なフリして狂ってんのはあんたらの方だね。fuck you!
じりじりとした暑さ。募っていくストレス。登場人物たちは突発的に行き過ぎた行動へ。
世の中は不確定なんだとあらためて思う。
wanwan

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4.0
非常識なキモいひとばかり出てくるイケてない映画。ヒッチハイカーのキモい女の子以外一般人だそう。おもしろい。
yuria

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4.5
「愛」「神」「希望」が死んだ世界。暴力とセックスで人は繋がり、照り続ける夏の日差しの下で、"ふつう"の人々の内側にある残酷な欲望がえぐりだされる。残ったものは罪と罰だけであった。