武蔵野夫人
世俗に呑み込まれ没落していく貴族シリーズ。
空襲を逃れ残った豊かな緑と清流流れる武蔵野を舞台に、若者世代の台頭と共にずっと信じられてきたモラルが終戦とともに音を立てて崩壊していく様を…
あらゆる滑らかなショットの連鎖に宿る、絶対的な倦怠感。
ある時間、例えば戦中が終わり戦後が始まる前の奇妙な宙吊りの時間が流れていたからか?
武蔵野は中間的な領域として映っていたのかもしれない。
モ…
谷内六郎さんが過ごした武蔵野の景色が知りたくて、『武蔵野夫人』を観た。勉の武蔵野愛のおかげで、求めていた景色をたくさん見ることができて大満足。
平らで広い武蔵野。水も緑も豊かな武蔵野。
地方にはまだ…
【雑木林の誓い】
溝口健二監督×大岡昇平原作×田中絹代主演の1951年の作品
〈あらすじ〉
東京西部の武蔵野の自然のなかに暮らす道子と夫の忠雄のもとへ戦争から復員した青年・勉が身を寄せることに。…
映画『武蔵野夫人』
溝口健二監督、晩年の作。評価がわかれる作品らしいが十分面白いし戦後の東京郊外の風情を眺めていて飽きない。それでロケ地を訪ねる数々のブログも楽しい。
原作は大岡昇平で戦争文学の人…
原作・大岡昇平。森雅之演じる夫がスタンダールの研究者というのは、大岡自身をモチーフにしたものですね。
結婚生活を耐え忍ぶ田中絹代が、年若い従弟の美青年とプラトニックな愛を育みつつも戦後混乱を背景に文…
東京の武蔵野を舞台に、夫との結婚生活が破綻した女性が若い従兄弟と惹かれ合う大岡昇平のベストセラー小説の映画化で、小説が発表された1950年の翌年にすぐ撮られたんだね。溝口健二らしい静謐で美しい映像に…
>>続きを読む本作は旧い価値観に縛られた女の悲劇であると同時に最後にヒロインが下す苦渋の決断には肉欲に流されずプラトニックな愛を貫くための殉死と云うキリスト教的側面も窺わせる。汚れなき清楚な主人公の姿は舞台となる…
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