武蔵野夫人の作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

『武蔵野夫人』に投稿された感想・評価

原作・大岡昇平。森雅之演じる夫がスタンダールの研究者というのは、大岡自身をモチーフにしたものですね。
結婚生活を耐え忍ぶ田中絹代が、年若い従弟の美青年とプラトニックな愛を育みつつも戦後混乱を背景に文…

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たく
3.7

東京の武蔵野を舞台に、夫との結婚生活が破綻した女性が若い従兄弟と惹かれ合う大岡昇平のベストセラー小説の映画化で、小説が発表された1950年の翌年にすぐ撮られたんだね。溝口健二らしい静謐で美しい映像に…

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物語が感情と曖昧さに依存することで、構造的問題を説明可能な領域の外へ押しやっているように感じる。

本作は旧い価値観に縛られた女の悲劇であると同時に最後にヒロインが下す苦渋の決断には肉欲に流されずプラトニックな愛を貫くための殉死と云うキリスト教的側面も窺わせる。汚れなき清楚な主人公の姿は舞台となる…

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4.1

平和な時代に戦時下の話を分かった気になってしてはいけないと思うし、いまの感覚で当時のフェミニズムを語ってはいけないと思う。

田中絹代のベストアクト(いや、「お遊さま」もかなり好きだけども)。
好い…

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aco
3.0

閑静な武蔵野の高台に暮らす道子とその従弟の勉との禁じられた恋愛を描く。

戦後の退廃的な空気や女性の「よろめき」が蔓延する中、道子は従弟の勉との恋に揺れながらも貞操を守り抜き、死んでゆく。隣家に住む…

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4.0
カメラは屋内のみならず屋外の草原でも移動し、俳優の動きを追い、会話の展開とともに俳優を画面内に配置する。森雅之は腐れたインテリ役がよく似合う。
SW326
4.2

ラスト30分に惹き込まれる系。見たフィルムの画質が悪かったので、キャメラ(玉井正夫)の特徴などを知ることは出来ず。
戦後作とあってか、髑髏、青酸カリ、空襲など冒頭は他の溝口現代劇に無いタイプの生々し…

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何かを失い、何かを作る、不器用すぎる人間。そんな中を生きる今あるもので幸せになろうとする、これまた不器用すぎる人間。とてもおかしい。それでも終わる死のために私たちはどう生きたいか。その表層にあるもの…

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3.6
洋風の家の玄関から奥の草原が見えて開放感がある。逆に日本家屋は閉塞感があるように見える。日傘の使い方がいい。

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