【1984年キネマ旬報日本映画ベストテン 第8位】
『泥の河』小栗康平監督作品。在日朝鮮人の青年と日本人少女の愛、そして彼らのアイデンティティーを描いた作品。
小栗康平は心の癒やし。静謐な画面をず…
排外主義がのさばる今、見るべき映画かもしれない。北海道の親戚がいるので「〜でしょ」が「〜っしょ」になるのは耳馴染みがある。南果歩は朝鮮人の役ではないので最初ちょっと混乱した。
撮影が凄い。寒々しく…
圧倒的ヒロイン南果歩回。
彼女なしではこの映画は成り立たない。方言ガチガチの日本語が聞き取りにくくて理解できないところは確かにあったけど、それなしに“理解させない”作りであったのは確か、でもそれが良…
誤字があったので修正
李恢成の原作は未読。とは言っても「予備知識」的なものは映画だけでも、なんとなくは捉えられる。
本作のテーマは「在日朝鮮人問題」と日本の「戦後」というのがほぼ同時に語られる。…
「泥の河」の小栗康平、2本目の監督作品。原作は李恢成。在日の青年(呉昇一)と、日本人の少女(南果歩)の恋と別れ。激しさを押さえた静かな演出。それが少々退屈な作品にしている。題材に新鮮さが感じられない…
>>続きを読む在日朝鮮人青年と日本人少女の静かな魂の咆哮を描いた小栗康平監督作品。
少女の両親との交流も含め、
脳裏に印象的に焼き付く映像と歌を織り交ぜ、
2人の至高の時間をフィルムに刻んでいる。
本作でデビュ…
朝鮮半島を直視した真摯で静謐な視点、小栗康平監督の清澄な作家性を際立たせた秀作だった。差別を声高に叫ばずに、小さく咲いた純愛に光を当てる。薄幸のヒロインに抜擢された南果歩の微妙に変化する表情の演技を…
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