昭和11年製作
伊丹万作監督作品
的確な構図
説話に貢献するカメラの的確な動き
猫のカットで滑稽さを塩梅するセンス!
アンコウを殺害するシークエンスのショットのサスペンス!
千恵蔵の明快かつ滑稽…
このレビューはネタバレを含みます
フィルムの劣化のためところどころ台詞が聞き取れなかったり、伊達騒動を知っていることが前提で作られている作品なのでストーリーを理解できない部分もあったが、シーンのひとつひとつはとても印象に残る名作だっ…
>>続きを読む猫の日に観るに相応しい伊丹万作監督の軽妙洒脱な時代劇の傑作。猫は、伊達家に潜入した間者赤西蠣太片岡千恵蔵が天井裏に隠した大事な書付を鼠から守る守護神。志賀直哉原作の伊達騒動をベースにした機知に富んだ…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
若き日の志村喬が出演。彼と主人公の片岡千恵蔵にたらい回しにされる猫が可愛らしい。
雨の中を歩く二人の唐傘や、武士の狼狽を俯瞰で捉えたり、手紙にヒロインをインポーズさせて主人公場面と水平軸に繋げるな…
面白いね〜。
脚本がイキ。
ネコ、さざなみちゃんへの恋、西洋音楽と時代劇の融合。実に愉快!
千恵蔵の二役はお見事!
当時のスターはスターだけあって、うまいなぁー。最後の最後にチャンバラみせるあたりは…
面白いぞー!!1936年には娯楽時代劇の演出も演技も完成していたんだなぁ。史実を知らないおかげで最後の辺りでお前誰だよ!ってのがあったけど、ま、千恵蔵ファンへのサービスシーンみたいなもんだしな。志村…
>>続きを読む