どこにも居場所がない、ここではない、というのは大人になっても続いてしまう。
信用できない人には今も私は嘘もつく。
深夜の廃墟パーティ。爆音で流れる音楽。
どこに行っても辿り着かない。
若いときは時…
物語や役者の顔を忘れたとしても、水の冷たさだけはきっと忘れない。
スクリーン越しなのだから、実際に感じられないはずなのに、彼女の味わった冷たさが不思議と心から感じられる。
映画を観たあと、温度だけ…
クリスティーヌとジルの交わりよりも、ボブ・ディランの『Knockin'On Heaven's Door』をBGMにドラッグを回して吸う若者たちの姿の方が印象的だった。とにかくパーティーのシーンが良い…
>>続きを読む人生を信じているなら、瞬間に身を委ねることが少なくなってく
ジルが一瞬躊躇ったのは、理解を示さない大人の苦悩に理解をし始めてしまったからなのかと。何も信じられず待つことができないクリスティーナの刹…
デプレシャン「二十歳の死」に似た衝撃。
クリスティーヌを探す母親に「本当にここにいない?誓える?」って念をおされて「誓うよ」ってノータイムで嘘をつくジルに走馬灯を見た気分。信頼してない大人に言質と…
若さを、今だけの時間を刻印しよう必死になってる。もうすぐ映画も終わるって時、自らの幼い裸をフィルムに収める。本当に過去も未来も見えなくて凄い。「今」しかない。青っぽい画面と対立する、爆音のCCRで踊…
>>続きを読むアサイヤスって時々しか観ていなくて、非常に悪い観客の典型。観るたびに手法が変わってて、一貫性のない作風に思えていたし、好きな作品もなかった。
でもこれはもう、10代のとげとげしく、激情を持て余す感覚…
©DR