清朝末期、19世紀も終わりの上海イギリス租界。高級遊郭の人間模様を描いた作品。
愛と支配、時間と腐敗、そして沈黙の美を極限まで突き詰めた名作。
ホウ・シャオシェンの映画は「静けさ」を信じている。
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ワンシーンワンカット、カメラはゆっくりパンするだけ、ずっとアンビエントな音楽が流れていて、舞台もずっと室内と、徹底して抑圧的だ。更にはストーリーも朧げ。要素を悉く削ぎ落としたからこそ、これほどまでに…
>>続きを読む全編ワンシーン・ワンショットの中でも宴会シーンが特に良かった。基本何が何だか分からない、トニー・レオンの表情の揺らぎがいい感じに記録されていたようには思える。
インタビューで必要ないみたいなこと書か…
ホウ・シャオシェンらしくないのに、彼のまぎれもない、『非情城市』と並ぶ代表作。監督得意の野外シーンがなく、すべて室内。緻密なカット割りではなく、ワンシーンワンカットの長廻しというのも初。上海の高級娼…
>>続きを読む絢爛豪華な愛の世界に呑まれる
19世紀末の上海を舞台に、清朝末期の高級遊郭で繰り広げられる男と女の愛憎劇。
圧倒的な長回しから見えてくるのは時間と空間を捉えることによる人物のありのままの生き様。
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凄まじい余韻に浸らされる。
愛を買う者と買われていく者の、愛憎を描いた、侯孝賢監督の中で、最も豪華絢爛な作品だった。
音楽の影響もあってか、本作を切なさが覆っているように感じるが、ラストシーンの数…
ハア~~~ありがた💢💢💢←興奮の青筋
燭台が照らす鮮やかな衣装や化粧が艶やかで最高、じんわりとしたコントラストも官能的💢💢ワンシーンワンカットの群像劇の物語が淡く繋がっているところとか、そういうとこ…
深夜の2時に観たからか、長い上質な夢を見ていたみたいな感覚。
心地良い浮遊感に包まれて惚けて見ていたら、阿片の煙がこちらまで漂ってきてむせそうになる。
1度目は、調度品や女たちや衣服の美しさに目移り…
監督は、台湾人の侯孝賢ホウ・シャオシェン、脚本は、監督ホウとよく共作する、同じく台湾人の女性脚本家、朱天文チュー・ティエウェン、キャメラマンも台湾人でホウ監督組とも言える李屏賓リー・ピンビンである…
>>続きを読む侯孝賢映像製作社・松竹株式会社