大人の嘘に振り回される子どもが転落死事件の捜査を嘘で掻き回す。
大人の醜さと子どもの純粋さの対比は効いている。
嘘をつくと真実が分からなくなる構造を上手く利用したヒューマンドラマとしては楽しめるが…
某国のロンドン大使館に勤めるベインズ(ラルフ・リチャードソン)は若いジュリー(ミシェル・モルガン)と不倫関係にあったが、彼を慕う大使の息子フェリップ少年(ボビー・ヘンリー)にそれを見られてしまう。ベ…
>>続きを読む夫人の落下を目撃して逃げる少年を監視カメラのように街の至る隅っこから捉えたショットを繋げるシークエンスがめちゃくちゃかっこいい。仏頂面だけど優しいベインズが事件の後から子供の目線には無表情で怖い人の…
>>続きを読むU-Nextで鑑賞。キャロル・リード監督の「第三の男」と並ぶ名作として知っていたので期待して観たのですが。
サスペンスとして筆者にとっては期待外れでした。
ベインズが殺人容疑で追い詰められてしまうハ…
ベインズ夫人がヒステリックなので、彼女が夫に不倫された末の事故死という気の毒なことになったのに、夫ベインズが雇用主の息子の真と虚の混じった供述によって有罪にされそうになっていることのほうがかわいそう…
>>続きを読む物語は、ロンドンの某国大使館での出来事を描いている。大使の息子は、大使館の執事を慕っているが、ある出来事をきっかけに、息子は大人の世界の複雑さと嘘に直面する。彼の視点から見た大人たちの行動が、物語の…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
親以外の大人に甘えたり絶大な信頼を置くのは、子供によくあることかもしれないが、この作品の主人公である子供にとってはまた特別であり、タイトルの通りその憧れの大人を偶像化してしまっている部分もあったのだ…
>>続きを読むサスペンスとは知らずに観たのですが、キャロル・リード監督、グレアム・グリーン原作で緊張感が続きおもしろかったです。執事の妻は事故死なのか、あるいは夫に殺されたのか。大使の子供はそれを見ていたのか。
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ずいぶん昔に観て内容をほとんど忘れてしまったので改めて鑑賞。嘘で塗り固められたような大人の世界に翻弄されるフィリップがかわいそうになる。敬愛するベインズを助けたい一心のフィリップの証言が逆にベインズ…
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