祇園囃子に投稿された感想・評価(★3.1 - 4.0)

『祇園囃子』に投稿された感想・評価

祇園に生きる女性の所作や言葉遣いが優美なんだけど、
それと裏腹に女性の意思を踏みにじって成り立つ世界だという、リアルな部分を描くのが溝口らしさ。
「アプレゲール」らしく、純粋に自分の意思を貫こうとす…

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SW326
3.6
見やすいがストーリー的には地味な部類の作品だと思う。何も無かったかのようにまた普通の商売が始まるのがかえって恐ろしい。

外部の男性客などではなく、身内の浪花千栄子から締め出しを食うのが珍しいかも
3.4

 ど直球に人権の話が出てくるもんだから舞妓さんの影の部分を生々しく感じる。歴の長い姉さんが人情を見せつつ妹のために堕ちていく。でもこれはただの日常の一部。
 狭い空間が開放的に見える役者の動線とカメ…

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1953年、日本、ドラマ。

祇園の芸妓・美代春(木暮実千代)のもとに、母を亡くしたばかりの少女・栄子(若尾文子/母は芸妓)が舞妓志願に訪れた。熱意に負けた美代春は彼女を仕込むことを決意し、1年後に…

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3.5
売り手と買い手の非対称性を強調するサディスト溝口。ビンタは激弱。
路地を切り取る構図、室内のフレーム内フレーム構築は見事と言うほかない。間仕切りの布と若尾文子の臀部による画面分割なんて鳥肌ものですよ。
3.6
空間が広がっていく座敷の映し方。
若尾文子があんまり好きじゃないんじゃないかと思ってきた。
3.9
流れで観始めたらどのシーンも画が緻密で美しすぎた
舞妓になりたい女の子はみんなこれ観てから進路を決めたらいいと思う

世界中の後進フィルムメーカーに多大な影響を与えた溝口健二(演出)依田義賢(脚本)宮川一夫(撮影)の黄金トリオが「雨月物語」と同年にプロデュースした秀作。欲にまみれた色街のしきたりや価値観に抗いながら…

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九十
3.5
後半の情緒、最後の2人の美しさ!
美代春の動作に哀愁が滲む

性を売らないことによる失態を性を売ることで尻拭いする、そうするほかない生き方
前半はとにかく若尾文子が可愛い。アイドル映画かと思うほど。
と思いきや、苦々しい話に。

本当に欠点が無くて、隙のない映画。

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