加藤泰らしい、凝った画づくり。ローアングルで車の下から向こう側に立つ主演二人を撮ったり、バーのカウンターに映る登場人物を撮ったり、車のドアウィンドウに映る姿を撮ったり、とにかく、トリッキーな画が多い…
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本作は「加藤泰」監督が得意とする、独特の映像美と耽美的な表現が最大限に発揮した作品である。
昭和初期に見合った退廃的な空気感を映像を観ただけで感じることが出来るし、「江戸川乱歩」が持つ倒錯…
江戸川乱歩原作の『陰獣』の映画化。本格派推理小説家による殺人事件の謎ときを描くサスペンス・ミステリー。
二重三重の謎、この時代は情報収集する術が乏しいなか、働かせる推理はそう当たりませんよね。けど…
江戸川乱歩らしい独特の世界観に加え、この時代の映画にありがちなツッコミどころの多さからか、サスペンス本来のものとは違った楽しみ方になってしまい、ドキドキハラハラというよりも、ニヤニヤヘラヘラしながら…
>>続きを読むBS松竹東急の『よる8銀座シネマ』(「2週連続 ミステリーシネマコレクション」)で鑑賞。
“本格派探偵小説作家”を自任する寒川光一郎(あおい輝彦)は、自身の愛読者だという人妻 小山田静子(香山美子…
加藤泰のミステリー。凝りに凝った脚本、美術。水中の死体を船の便所から発見して驚愕する任田順好は面白い演出。クライマックスの香山美子の部屋の美術。乱歩らしくない世界。だが、加藤泰にしか描けない世界を構…
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