全てがよかった。懐かしい要素なんて1つもないはずなのに、なぜか懐かしく感じる。
幼少期の頃に必要なのは割れ物のように扱ってくれる人なんかではなく、破天荒に未知の世界へ引っ張る大人がいたらいいのでは…
人生ベストかも。めちゃくちゃ良かった。
無邪気な正男と不器用で荒っぽいけど、思いやりと暖かさを感じる菊次郎。2人の掛け合いが良い。基本ずっとふざけてるけどずっと面白い。
なんと言っても久石譲のテーマ…
コミカルでシュールな映像と音楽(Summer)がミスマッチに思えるけど、それが強い印象と詫びを感じる。
正男も菊次郎も忘れられないひと夏の思い出になったんだろうなと思うと同時に、観てるこちらも忘れ…
だいぶ攻めた作品でもあるなと思った。00年代の武作品への橋渡し、いや99年のこの作品から中期(?)が始まっているのかもしれない。
作品の最大の波(ハイライト?)は80分くらいのところで終わっていて…
子供一人には受け入れきれない現実も二人で一緒に乗り越えようとする菊次郎優しさが沁みる。両親や学校の先生、友達の様なタテとヨコの関係性じゃなく、一時期の特別なパートナーとしてナナメの繋がりは素敵。
夏…