いかにも70年代らしいフィルムの質感と、ロケーション撮影で切り取られた光が印象的。
夢か幻想か妄想か、それともおぞましい現実なのか?敢えて明確な答えを示さず、曖昧混沌とした余韻を残して観る者を放り…
初めから終わりまで得体の知れぬ不安にさいなまれる。
正確にいえば、映画が終わっても不安は残ることになる。
カタルシスに至ることを避け、不安は不安のままにしておくこと。
そういったホラー映画こそが、…
霊的なものの仕業なのか、彼女の病の創り出す妄想なのか、それとも人間の悪意の為せる業なのか…
主人公ジェシカの引きつった表情から、彼女を取り巻く人、物、音…すべでが不安定な不気味さが終始、濃霧のよう…
現実か幻覚か分からないカンジなんだ!呪われてるジェシカちゃんすっごく観たい!と期待しすぎたのか、なんだか全てが物足りないのに話は長く飽きてしまいまして、こりゃ現実でも幻覚でもどっちでもいいねというカ…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
ジェシカを死ぬほど怖がらせようという悪趣味な原題からしてゾクゾクする。白昼夢のような映像、屋敷内の不気味な壁紙、湖をたゆたう女の幽霊…それらがオーヴィル・ストーバーの不快で胸騒ぎを覚えるような不協和…
>>続きを読む「狂気と正気の狭間」
1971年制作という事もあり、映像による直接的な恐怖描写は微力ながらも、演出でみせる恐怖感は見事と思う作品でした。
精神を病んで入院していたという主人公ジェシカからなるスト…
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