女という存在を、1人の男がどこまで造形し得るか。
それは情熱というよりも、映画監督としての溝口健二にとって、1つの宿命だったのだろうと思う。たとえば、ジャン=リュック・ゴダール (1930 - 2…
井原西鶴の「好色一代女」がベース
江戸時代、御所勤めをしていたお春(田中絹代)の流転の人生
その美貌ゆえに、多くの男たちに好まれ、また弄られ…しかしその負のスパイラルに抗うことすらできないひとりの…
鬱映画の一つだと思う。溝口健二映画の中で一番関西弁なのか標準語なのかどっちつかずな言葉が使われている作品。(東宝で撮られたからやろうか)
大泉ポー。長編かと思ったら1人の人物の中編エピソードを集めた…
容赦がない。
無垢な女を運命と時代と男が、際限なく下へ運び続ける。
次第に、若さ故の美貌も無垢も剥がれ落ちて、そうなってしまったら居場所はもうない。
現代のルッキズムへのアンチテーゼになってる。
…
このレビューはネタバレを含みます
見ててだいぶ精神がすり減る。見終えた余韻が悪夢から覚めたときのそれ。
お春の仕草や振る舞いが終盤にかけてどんどん俗っぽくなっていく、この「聖」から「俗」への転落がとにかく悲痛だった。化け猫の仕草を…
このレビューはネタバレを含みます
『西鶴一代女』は、1952年に公開された溝口健二監督の代表作の一つです。井原西鶴の浮世草子『好色一代女』を原作とし、江戸時代を舞台に、一人の女性が社会のしがらみや男たちに翻弄されながら、転落の人生を…
>>続きを読むお春さんのとんでもなく不幸な物語
不幸すぎてありえなさすぎる展開ではあるけど古典劇ということでさほど違和感なく受容
映像がちょっと乱れてたり常にノイズがあったりしたのでデジタルリマスターしていただき…
溝口を見たのは10年以上ぶりかもわからん。本作は初見。
田中絹代が人目をしのぎながら道を歩く冒頭のショットにはぎょっとしたものの、溝口ってこんなもんだったっけ?という肩透かし感もありつつもさすがにち…