このレビューはネタバレを含みます
見ててだいぶ精神がすり減る。見終えた余韻が悪夢から覚めたときのそれ。
お春の仕草や振る舞いが終盤にかけてどんどん俗っぽくなっていく、この「聖」から「俗」への転落がとにかく悲痛だった。化け猫の仕草を…
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『西鶴一代女』は、1952年に公開された溝口健二監督の代表作の一つです。井原西鶴の浮世草子『好色一代女』を原作とし、江戸時代を舞台に、一人の女性が社会のしがらみや男たちに翻弄されながら、転落の人生を…
>>続きを読むお春さんのとんでもなく不幸な物語
不幸すぎてありえなさすぎる展開ではあるけど古典劇ということでさほど違和感なく受容
映像がちょっと乱れてたり常にノイズがあったりしたのでデジタルリマスターしていただき…
溝口を見たのは10年以上ぶりかもわからん。本作は初見。
田中絹代が人目をしのぎながら道を歩く冒頭のショットにはぎょっとしたものの、溝口ってこんなもんだったっけ?という肩透かし感もありつつもさすがにち…
サークル鑑賞。昔の映画は短い印象も、本作は2時間越えと見応えたっぷりで、お春(田中絹代)の転がり落ちる半生をこれでもかと見せている。
以下ネタバレ感想
若き恋心の代償は大きく、身…
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お春が回想する形で始まる
殿の好み細かすぎる
元島原にいたと知って態度が変わる人たち
不憫なお春
ただただ
誤解され堕ちていくお春の一生
せっかく息子に会えると出向いたら、
酷い言われようだし…
窮屈な仕切りやフレーム内フレームの乱立が映画全体に息苦しさを生む。三船敏郎の斬首・輿入れ前の品定めで同様の俯瞰撮影で撮り、処刑と望まぬ輿入れを同一視させる。
贋金作りの柳永二郎が速攻で捕まるところは…
どんどん不幸になっていく田中絹代を、何処までもまとわりつくカメラ。カメラの視点が、不幸からの視点に見えてくる。
まるで、カメラ自体から逃れたいかのように見えるし、カメラも絶対に逃さない。
しつこく肉…
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いやあーいい映画を見たな、というのが一番の感想。
「産ませていただく」ってやばすぎるな。
男社会のせいで島原に墜ち、這いつくばって出てきたらその過去のせいでまた男から蔑まれるという、、
風俗には通う…
久しぶりの溝口映画。
しっかり重い。
胃が痛い。
相変わらずクズばかりの男たちに怒りが込み上げる。それでも、何となくワンシーンワンシーンがダイジェスト感があって、そこまでぐーっと込み上げるものは今…