西鶴一代女に投稿された感想・評価(★4.1 - 5.0)

『西鶴一代女』に投稿された感想・評価

これまでは、年齢のいった田中絹代を無理やりお姫さまに仕立て上げる作品が多かったゴテ健であるが、本作品では絹代にはじめて汚れ役を演じさせている。溝口健二と田中絹代が単なる映画監督と女優を超えた関係であ…

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必死に生きようとしただけなのに周囲に理解されず、翻弄されながら無常と真の愛の名残りを噛み締める映画
仏堂のシーンの挟み方がエモーショナルで良い
aco
4.5

封建制度下の江戸時代を舞台に、運命に翻弄され悲劇的流転の人生を歩んだ女性の一生を描く。

宮仕えからの洛外追放に始まり、松平家への嫁入りと放逐、遊郭の太夫、呉服屋の女中、扇屋への嫁入り、寺の尼、物乞…

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街娼となった女が過去に想いを馳せるという構成から、少なくとも死ぬようなことがないことは保障されているけれども、それにしても凄惨に過ぎる。自らの本意を果たすためならまだしも、ただ流され、嬲られていく女…

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JB
4.3

江戸時代の封健社会に生きる街娼のお春の半生を描いた溝口健二監督の名作。老いたお春がふらふらと寺に入り込んで自分のこれまでの人生を振り返る時に流れる雅楽っぽい音楽とカメラワーク、そこから作品の本筋に突…

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4.2
すごく絶望的な気持ちになった
背景が眼福だった障子に映った影とか屏風絵とかでかい人形とかでかい樽
4.4

畳み掛けるしんどさが雨のようだった。
でもそんな畳み掛けるしんどさの中でも、お春は生きている。

このしんどさの中でお春が生きていることが、何より重要なのではないだろうかと思った。

しんどい中でも…

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Juzo
4.9
物語は単なる個人の愛憎劇ではなく、
当時の社会構造や女性の置かれた厳しい現実を反映している。
お春の人生は、運命や社会の力に翻弄されながらも、自らの存在意義を問い続ける普遍的なテーマを内包している。
だ
5.0
どの瞬間も美しくてもうだめ。何度も泣きそうになった。人生を塗り替えるレベルで刺さる。もう溝口だけ観てたい。
4.2

若輩者ゆえ、この時代の感覚をまだ掴めずにいるが、映画の質の高さに驚かされる。

ロングショットの長回しが特に好きだった。
お春(田中絹代)がどこへ行こうとも、決して逃してはくれず、カメラによってさら…

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