このレビューはネタバレを含みます
溝口健二監督は悲劇的な女性の人生を描くのが本当に巧い。
男の身勝手さによって弄ばれる女性たちや、金や権力によって振り回される女性たち。
御所に勤める由緒正しい家柄の娘だったお春が身分違いの恋をした…
若きお春(田中絹代)は公卿の若党、勝之介(三船敏郎)との逢引きが見つかり洛外追放となるが、世継ぎ目当ての主君の側室となり嗣子をもうける。その後、実家に追われたお春は父親に島原の遊郭に売られ、無情な運…
>>続きを読む歳をとり周囲からも嘲笑の対象となってしまった街娼のお春を描いていく映画
男に搾取され続け歳をとっても若い振る舞いを強要される哀れな女を描くことで社会的風刺にしたという点は近年のサブスタンスにも通底す…
不幸の多重債務って感じ、昔の作品って多かれ少なかれ不幸に不幸を重ねてくるの多いよね。
若い娘を演じるのはだいぶん無理があるけれど、一代記を演じるならこの配役だったんだろうな。
遊郭でお金をばら撒く…
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田中絹代がダンサーインザダークのビョークくらいいじめられる。
一歩間違えたらコントで女優や演歌歌手がイジられてるみたいにイジメるけど、田中絹代もちょっと気持ち良くなってるみたいにもみえて微妙な感じに…
ひとりの女性の受難史。悲劇的な物語やカタルシスとして包摂することのできない感情を排した冷徹さと慈悲の同居、全編を貫く圧倒的な無常観
カメラは説明することも救うこともせず、ただ流転する生を見続ける、そ…
これまでは、年齢のいった田中絹代を無理やりお姫さまに仕立て上げる作品が多かったゴテ健であるが、本作品では絹代にはじめて汚れ役を演じさせている。溝口健二と田中絹代が単なる映画監督と女優を超えた関係であ…
>>続きを読む封建制度下の江戸時代を舞台に、運命に翻弄され悲劇的流転の人生を歩んだ女性の一生を描く。
宮仕えからの洛外追放に始まり、松平家への嫁入りと放逐、遊郭の太夫、呉服屋の女中、扇屋への嫁入り、寺の尼、物乞…
街娼となった女が過去に想いを馳せるという構成から、少なくとも死ぬようなことがないことは保障されているけれども、それにしても凄惨に過ぎる。自らの本意を果たすためならまだしも、ただ流され、嬲られていく女…
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