西鶴一代女に投稿された感想・評価(★4.1 - 5.0)

『西鶴一代女』に投稿された感想・評価

go
4.1

不幸の多重債務って感じ、昔の作品って多かれ少なかれ不幸に不幸を重ねてくるの多いよね。
若い娘を演じるのはだいぶん無理があるけれど、一代記を演じるならこの配役だったんだろうな。

遊郭でお金をばら撒く…

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4.8

このレビューはネタバレを含みます

田中絹代がダンサーインザダークのビョークくらいいじめられる。
一歩間違えたらコントで女優や演歌歌手がイジられてるみたいにイジメるけど、田中絹代もちょっと気持ち良くなってるみたいにもみえて微妙な感じに…

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ひとりの女性の受難史。悲劇的な物語やカタルシスとして包摂することのできない感情を排した冷徹さと慈悲の同居、全編を貫く圧倒的な無常観
カメラは説明することも救うこともせず、ただ流転する生を見続ける、そ…

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これまでは、年齢のいった田中絹代を無理やりお姫さまに仕立て上げる作品が多かったゴテ健であるが、本作品では絹代にはじめて汚れ役を演じさせている。溝口健二と田中絹代が単なる映画監督と女優を超えた関係であ…

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必死に生きようとしただけなのに周囲に理解されず、翻弄されながら無常と真の愛の名残りを噛み締める映画
仏堂のシーンの挟み方がエモーショナルで良い
aco
4.5

封建制度下の江戸時代を舞台に、運命に翻弄され悲劇的流転の人生を歩んだ女性の一生を描く。

宮仕えからの洛外追放に始まり、松平家への嫁入りと放逐、遊郭の太夫、呉服屋の女中、扇屋への嫁入り、寺の尼、物乞…

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街娼となった女が過去に想いを馳せるという構成から、少なくとも死ぬようなことがないことは保障されているけれども、それにしても凄惨に過ぎる。自らの本意を果たすためならまだしも、ただ流され、嬲られていく女…

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JB
4.3

江戸時代の封健社会に生きる街娼のお春の半生を描いた溝口健二監督の名作。老いたお春がふらふらと寺に入り込んで自分のこれまでの人生を振り返る時に流れる雅楽っぽい音楽とカメラワーク、そこから作品の本筋に突…

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八
4.2
すごく絶望的な気持ちになった
背景が眼福だった障子に映った影とか屏風絵とかでかい人形とかでかい樽
4.4

畳み掛けるしんどさが雨のようだった。
でもそんな畳み掛けるしんどさの中でも、お春は生きている。

このしんどさの中でお春が生きていることが、何より重要なのではないだろうかと思った。

しんどい中でも…

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