ベイルマンのホラーコメディ。意外に笑えてしまったのでコメディでもあるかしら、と。
難解さは薄くてかなり見やすい。
オカルトvs科学の対立構造を軸に人間の欲望がこれでもかとあらわにされる。
みんな媚薬…
第20回ヴェネチア国際映画祭審査員特別賞。
イングマール・ベルイマン監督作。
今まで鑑賞してきたベルイマン映画の中で最も観やすい作品だった。
ベルイマンの他の作品と比べ、物語の深刻性は薄く、むしろ…
ベルイマンを無神論者であると考える人たちはキルケゴールや内村鑑三を無神論者と見なした人のようである。構造的に組織化された信仰の有り様を批判し、錯乱せられた神認識の欺瞞を攻撃することで真の信仰の何たる…
>>続きを読む<オカルトを信じるや否や>
旅回りの魔術師一座を待ち受けたのは、領事、警察署長、医師といった非科学的なものを信じない連中で、魔術のトリックを暴こうとする。そして魔術を披露した一座は彼らに嘲笑される…
科学とか非科学とか、
法だとか人道だとか、
そんなんで正当を主張して血眼になってても、
結局は世俗権力の言葉一つで全て無意味になるのである。
金に生きるも、
愛に生きるも、
何であれ正解も不正解…
魔術師と魔術の正体を暴こうとしていく領事を描いていく映画
ベルイマン映画としてはホラー、スリリング要素が特に色濃く現れた作品
後にクリストファー・ノーランのプレステージにも影響を与えた部分が多々みら…