河と死の作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

『河と死』に投稿された感想・評価

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3.8
因習・因果を断つ和解。河渡りの隠遁と死。時代劇・果たし合い映画と同じ展開・構成。あるいは西部劇。マチスモ、鉄の肺。
隣人同士の、孫の代まで継承する、殺し合いと復讐の輪廻。ブラックユーモアながら、設定が過激なようだが、単調。
ブニュエルのメキシコ時代。アンチウェスタン。なんと撮影期間は2週間。

 ブニュエル作品、図書館で見つけたDVD BOX。楽しみしなから鑑賞した。
 子孫代々に争いが絶えず、復讐のために決闘の悪循環を続いた町に、古い因習を抱いた人々は家族の名誉を人の命よち重視していた。…

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4.0

かなり昔観たので内容はあまり覚えてないのだが、奇怪な雰囲気のウエスタンだった気がする。確かにブニュエル的モチーフが随所に見られるのだが、構成が少しとっ散らかっている印象も。

少なくともコメディでは…

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大河の流れ、人の性行動、家畜の群れなど、ブニュエルはシンプルで単調なものの描写に「死」を関連付けることで、生の中途に訪れる死の刹那性、偶然性ではなく、死自体の持つ永久性や不可避性を強調する。映画内の…

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殺された方が殺した人物の家にいく葬送や、決闘の後生き残った側が河を超えればセーフみたいなメキシコの不思議な因習は大変興味深い。ルールや信義を重んじる姿勢に勝手に意外性を感じた。ラストに至る導線は仕組…

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「名付け親は人妻を寝取るのがうまい(笑)」とかいう謎の煽りから突然始まる殺し合い、以降孫の代まで続く復讐の螺旋。決闘の勝者は河を泳ぎ渡り対岸に隠遁し、敗者は葬送の船によって、これもまた先祖の眠る対岸…

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mare
3.5

えげつないと見せかけてだいぶマイルドなブニュエル。しょうもない口喧嘩から殺し合いが始まり殺した側、殺された側の子どもの代まで果てしなく続く因縁。不毛な殺しを犯した者は町に住むことは許されず河を隔てた…

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5.0

血が血を呼ぶ復讐劇で、90分に任侠映画3本分くらいの仇討ちが詰め込まれている異常な話なのだが、ここまで煽っておきながらこのエンディングもある意味すごい。祖父の役は石山健二郎、イイ展開を作る弟は江原真…

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