“神の負債故に教会でSEXをしてよい。”
欲望の自慰と理性の誇り。神の誇りはすでに失効し、愛もまた退場する。残るのは、むきだしの本能だけだ。音楽に浸り、知性に沈み、憐れみに絶望する。カフカ的な街では…
このレビューはネタバレを含みます
溶け合っていた姉妹の顔は分裂し、姉は不安や孤独に苛まれ、妹アンナは姉の死を願い向かい合う。作中、七人の小人やリンゴ、鏡写しの姉妹など白雪姫を思わせるモチーフが度々登場する。甥ユーハンはまるで王子様の…
>>続きを読む面白かった。
説明ゼリフが驚くほどないのに分かりやすい。さすがの演出力。
どのシーンを切り取ってもいい。
使用人?の真顔の食事シーン、写真を床に隠すシーン、わざと金を落として匂いを嗅ぐシーン、など…
三部作でこれが圧倒的に一番好きだ。まずシチュエーションから『シャイニング』っぽいんだが、ベルイマンなのでさらに観念的で10倍くらいはサイコセクシュアル度が濃い。いかにもフロイト的な危なっかしさの性の…
>>続きを読む言葉の通じない架空の都市を舞台にした形而上学的な物語。
主な登場人物は翻訳家で理知的な姉、奔放で多情な妹、好奇心旺盛な息子の三人。それぞれは大雑把にプラトン的な「知性」「欲望」「意志」を代表している…
本作は「神の不在」を描く。「沈黙せる神」ではない、「神の不在」、すなわち「存在しない神」である。所謂「護教映画」なるものが描く「生の根元的無意義性」は聖なる天蓋を希求せんがための「通過的無」(非本来…
>>続きを読む恥ずかしながら、頭抱えるぐらい難解だった。"沈黙"というタイトルから、言葉の通じない異国における"沈黙"、姉妹の間の"沈黙"のことを表しているのだろうとは思うけど、それ以外のこと、もっと様々なテーマ…
>>続きを読む肉体と精神の不和。
本能と理性のディスコミュニケーション。
放埒と抑圧。
現代社会の中で人々が背負う自己矛盾。
過度に推し進められた文明化が齎したディスコミュニケーション時代の写し絵なのだろうか?
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