沈黙に投稿された感想・評価(★4.1 - 5.0)

『沈黙』に投稿された感想・評価

面白かった。
説明ゼリフが驚くほどないのに分かりやすい。さすがの演出力。

どのシーンを切り取ってもいい。
使用人?の真顔の食事シーン、写真を床に隠すシーン、わざと金を落として匂いを嗅ぐシーン、など…

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Shaw
4.8

三部作でこれが圧倒的に一番好きだ。まずシチュエーションから『シャイニング』っぽいんだが、ベルイマンなのでさらに観念的で10倍くらいはサイコセクシュアル度が濃い。いかにもフロイト的な危なっかしさの性の…

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5.0

言葉の通じない架空の都市を舞台にした形而上学的な物語。
主な登場人物は翻訳家で理知的な姉、奔放で多情な妹、好奇心旺盛な息子の三人。それぞれは大雑把にプラトン的な「知性」「欲望」「意志」を代表している…

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ラストの、メモを開く。「この国の言葉、ハジェク(精神)」。観客も一緒になって考えてしまう。見事な締め。ベルイマンの最高作の一本。
5.0

本作は「神の不在」を描く。「沈黙せる神」ではない、「神の不在」、すなわち「存在しない神」である。所謂「護教映画」なるものが描く「生の根元的無意義性」は聖なる天蓋を希求せんがための「通過的無」(非本来…

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はじめてベルイマンを劇場で体験した映画!その生々しさというか、業というか、性というか、人の深淵をみせられた!
4.1

恥ずかしながら、頭抱えるぐらい難解だった。"沈黙"というタイトルから、言葉の通じない異国における"沈黙"、姉妹の間の"沈黙"のことを表しているのだろうとは思うけど、それ以外のこと、もっと様々なテーマ…

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肉体と精神の不和。
本能と理性のディスコミュニケーション。
放埒と抑圧。
現代社会の中で人々が背負う自己矛盾。
過度に推し進められた文明化が齎したディスコミュニケーション時代の写し絵なのだろうか?

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わかりやすく情報量が多いわけではないんだけど重層的な葛藤が3人分あって味わい深い
おもちゃの銃で撃たれる小人、戦車を見つめる少年、性的衝動(みる/みられる)
みんな大好きヨハン・セバスチャン・バッハ
4.2

このレビューはネタバレを含みます

面白かった。妹の情事の告白を聴く時の姉の大きく見開いた眼が忘れられない。ホテルに訪ねてきた男と別の部屋に入ろうとして鍵をガタガタいわせてる時のカメラが流れるように右に振れて、少し離れて見ていた息子を…

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