隣の家に昔の恋人が越してくるというシチュエーションがたまらない。
しかも、描かれる男女の姿がとてつもなくリアル。
粘着質になり嫉妬しまくる男も、誘ったくせに拒絶し苦悩する女も、実際にいそうだし、そう…
情感こもったジョルジュ・ドルリューの音楽がさり気なく挿入されながら、抑揚を抑えた展開。人間の機微が細やかに描かれてるところ、遊び心がそこかしこにちりばめられているところ、フランソワ・トリュフォーらし…
>>続きを読むフランソワ・トリュフォー監督1981年作。
この作品のあと遺作『日曜日は待ち遠しい』を撮り、52歳で死去。
トリュフォーが亡くなった52歳を僕は越え、
「隣の女」をリアルタイムで観た高校生の時
(…
フランソワ・トリュフォー監督『隣の女』(1981)
「愛するには資格がいる」
そう言い放って、"資格なしの愛"を決めた女の静かな覚悟ー
彼女の心中はまるでそのようになっている世界への抗議のようで…