恐らくジョン・フォード作品の中で一番ダメな人間であろう本作の主人公、そんな怪力しか能のない男が一時の幸福を掴むために仲間を裏切ったことで組織に追い詰められてみっともなく酔っぱらったり泣いたり怒ったり…
>>続きを読む初見2024/3/12
10ヶ月ぶり2回目。前は普通に面白いと思ったのだが今回は意外と複雑な映画だということに気づく。主人公のジポは明言されないがおそらく知的障がいを持っていて、その彼が犯した過ち…
赦しとは?
キリスト教の者でない私にとって、赦しを得る事が如何に重要なのか。理解できないからこそ、ラストのシーンがピンと来なかった。
お金の為に、身内を売ってしまってからの動揺。
腕っぷしは強いけど…
アイルランド独立運動の組織を、嘘とでたらめな密告者でっち上げで振り回す男が主人公。密告者は誰か、ではなく密告者の側から話を進める。ダドリー・ニコルズの脚本は、ホークスの『赤ちゃん教育』のようなコメデ…
>>続きを読むお尋ね者となっていた同志をお金欲しさに密告してしまったジポー。当然彼は自身が密告者だということは隠そうとするも…って話
仲間の命を奪うことになってまでして得た金の使い道も雑。 思慮浅い主人公…
ジポのキャラクターがなんとも言えず良い。最初は、腕っぷしの強い大酒飲みの愚か者として登場するが、いつしか社会から見捨てられ、このようにしか生きられない男としても見えてくる。その哀しく愚かな生き様…。…
>>続きを読む『邪魔者は殺せ』と並ぶアイルランド独立戦争時代を描いた映画の最高峰。『鍬と星』という佳作もあるが、極限状態に置かれた人間を抉るフォードの最も厳しい映画の一つであると思う。
穢れた金で呑む酒にわざと…
裏切り者には死を。異常な怪力を持つマクラグレンが自分の女のために仲間を売って、罪悪感から霧立ち込めるダブリンを彷徨い、散財(パブで客全員に奢ったり、ロンドンに帰りたい毛皮を着た見ず知らずの美女に旅費…
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