1930年代のベルリン。
女児ばかりを狙った連続殺人事件が世を騒がせる中、またしても少女エルシーが遺体となって発見された。捜査を担当する殺人課のローマン警部たちも草の根分けて殺人犯の検挙を目指すも…
名作と呼ばれるだけのことはあり、観応えのある作品。
監督初のトーキーということや制作年代を考慮せずとも、今でも十分に通用する時間を超えた作品と言えるだろう。
逆に、90年以上前に、よくこのテーマを…
残虐なシーンがひとつもない、出てくるのはかわいい風船やアイスクリームなのにとても恐い。誘拐事件の掲示ポスターに、女の子に話しかける誘拐犯の影映ってるのが印象的。
警察抜きの市民裁判で『全ては法で裁…
アメリカ亡命前の作品。31年なのでナチス政権誕生の数年前で、圧力などかけられていた時期なのかな。
そしてこれがほぼ100年前に作られたなんて。そう考えると現代の映画でも表現や技法は今だに使い古される…
先ずはこの完成度の極めて高い映画が、今から100年近くも前に撮られた事に驚愕する。おそらくコレが、世界最古で最高のサイコ・サスペンス😅
光と影と鏡の演出・多角的な視点・無邪気な子供の描写・不気味な…
弁護士役が言ってたようなことにならないように人民裁判にしたのにね。
Mが逃げまどうところや女の子の写真見せられたところなどの顔の演技良かった
最初に犯人探す広告のところに犯人の影が重なるところからセ…
『M』
M – Eine Stadt sucht einen Mörder
(殺人者を探す街)
1931(昭和6年)
「責任能力のない者を殺せる権利を持つものは誰もおりません。国家であろうと誰であ…
ピーター・ローレが獲物目で追ってる時の顔不気味すぎる。ピーター・ローレは情状酌量の余地もないクソ野郎だし顔も気持ち悪りぃけど、後半からはこいつに私刑を下したくて沸き立ってる民衆の方が怖く見えてくるか…
>>続きを読む善悪と法と感情。
三つ巴の倒叙サスペンス的構成で、途中無駄な反復もあるが、法の絶対性が示される終盤のカットや、Mの刻印、何より、醜い警部の性器もっこり煽りカットが秀逸。
責任という幻想の仮留めを法が…