このレビューはネタバレを含みます
三味線を弾く老人の顔が突然赤と緑に染まって、一気に不穏な空気が流れるシーンが最高だった。
家の外に出ると、大きな爺さんの亡霊が姿を現すシーン、一見コミカルにも見えるが、前のシーンのシリアスさからの流…
タイトルに「神々の」と付いているから、アニミズム的なものによる因習という事なのかと思っていたけど、最後の方の展開を観ると、国産み神話のようなものを個人でやり直そうと試みたところ、面を付けた島民たちに…
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神話が息づく南の島を舞台に、島を支配する因襲と葛藤する人々を通して人間の生と性を描いた人間ドラマ。
現代文明と隔絶しているある南の島。二十数年前、島は暴風と津波が猛威を振るう。嵐が過ぎ去ると、根吉の…
久し振りに鑑賞。南の孤島を舞台に、原始的な人々の暮らしに網の目のように張り巡らされた社会と、人間のメカニズムや性を生々しく描いた名作。
三國連太郎はじめ、役者陣の存在感が凄い。「映画の出来はシナリオ…
昭和初期の沖縄の孤島クラゲ島で繰り広げられる、島民の間引きによる子殺しや近親相姦、悪魔祓い祈祷等の忌まわしき古き因習を描いたフィクション歴史作品。この作品が大好きなアリ・アスター監督の「ミッドサマー…
>>続きを読む三國連太郎と民俗学者・沖浦和光の対談本『「芸能と差別」の深層』で言及されていたので見た。いまだ古のシャーマニズムが残る沖縄のクラゲ島。柳田國男は『海上の道』や『海南小記』などで、沖縄らから北上してき…
>>続きを読むミッドサマー的な気持ち悪さはあった。侵入者が取り込まれていく。東京から来た技師の芝居が良い。特にコミカルに演じているわけではないのに島の人間とのギャップで笑える。人間が神話的に生きたら近親相姦が起こ…
>>続きを読む現代文明から隔絶され未だ自然神信仰のあるくらげ島に、東京から水源調査のため岸がやってくる。
岸は妻子ある身にも関わらず島民のトリ子に夢中になってしまい、一時はくらげ島に骨を埋める覚悟を持つのだが…
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