893(やくざ)愚連隊に投稿された感想・評価(★4.1 - 5.0)

『893(やくざ)愚連隊』に投稿された感想・評価

☆まるでヌーベルバーグ初期の諸作で舞台となるパリや、カサベテスの描く街のようなコンテポラリー京都!
☆横長の画面でゲリラ撮影で河原町を流す三人を捉える描写が最高ですね!
☆荒木一郎、初めてちゃんと観…

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現金

藏原の『狂熱の季節』と比べるとヌーヴェルヴァーグ味は薄い。兄貴を殺されたから復讐するのではなく、兄貴の女にインポ呼ばわりされてヤクザにカチコミいれるのは気持ちが良い活劇。ベッケル。
日本映画の傑作。凡庸な比喩とは関係なしに本物のヌーヴェルヴァーグであり、同時代を超えている。

京都タワーが冒頭から何度か出てくる。この時代にあってはまだそんなに馴染んではいないであろう。64年建造らしいのでまだピカピカである。京都弁というか関西弁がかなり聞き取りにくい部分あり。

愚連隊とム…

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煙
4.1

ヴィブラホン、ホーン2本のセクステット。鉄道の走行音でかき消される口上。演歌。音で場面転換。京都駅前でロング気味のドリー。ひろしと由美のスタイリッシュ濡れ場。仰角ショット多用。線路上に憤死する天知茂…

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4.4

セコいやり口で小金を稼ぎ食いつなぐチンピラ集団が危険なヤマに踏み込んでいく。

前半の主役はほぼ天知茂兄貴だった。ケン・サンダースとの関係性が泣ける。

チャラい浪人生から危険な男へと覚醒する近…

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わに
4.5
最高!
冒頭のタクシーの客引きシーンから最高!
しょうもないけど、舐めてかからない感じのバランスが最高!
中島4本目の監督作品。自らの脚本を持ち込み、ゴーが出た、初めて自分の撮りたい作品となった。全編盗み撮り。3人のチンピラの生きざまを描いたカルトムービー。
並木座にて。
4.5

愚連隊(今で言うチンピラ)の疾走感に満ちた刹那的生き様を克明に記録した昭和版『勝手にしやがれ』で『トレインスポッティング』。監督、脚本は中島貞夫。

戦後民主主義の日本をネチョネチョ生きることをモッ…

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nofm
4.3

このレビューはネタバレを含みます

どうしようもないチンピラのどうしょうもない話でめちゃくちゃおもろい。
最後は『現金に体を張れ』かな?

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