モノクロの素朴な場面に気の強い女たち。そして流転する親子。こんなとこから邦題が「さすらい」になった所以か。
内縁の妻イルマ(アリダ・ヴァリ)に急転直下捨てられるアルド(スティーヴ・コクラン)が行く…
石
性悪なイルマの若い浮気相手は、実体をフレームから排除することによって不条理化する。泥の跳ねた裾。フレームの外に投げられる作業着。石でつくるハート。ガソリンスタンドの女の秋波と、無言の駆け引きの…
この後の「愛の不毛」3部作に続く最初の作品。後の作品ほど洗練されてない分、わかりやすくて面白い。振られた男が絶望し彷徨うロードムービーで、ネオレアリズモの香りもしました。
原題は「絶叫」
製糖工…
最も難解でとっつきにくい映画監督のうちの1人として知られているアントニオーニだが、割と自分は好きで、特に「難解だから煩わしい」と思ったことはない。
彼の「砂丘」という映画では、砂漠の丘陵地帯で、10…
仕事を求め安らぎを求め女を求めてさすらう男(スティーブ・コクラン)。7年同棲して別れた女(アリダ・ヴァリ)を忘れるために元カノのところを訪ねたり、職にも就かず娘を連れ歩くだけでなくガソリンスタンドの…
>>続きを読む