ヴィスコンティは後年に豪華絢爛な大作ばかり作るようになるが、モノクロ時代は庶民の市井生活をリアリズムを基調とした描写で作っていた。
当時のイタリアはネオレアリズモ作品が主流だったが、今作はまだ暗いう…
ヴィスコンティは『ベニスに死す』しか観たことがなかったので、少し風変わりな作風の監督かと思っていましたが、本作はシナリオも演出も王道の作品でした。
とはいえ、当時のイタリア映画によく見られる貧困層…
ネオリアリズモの代表作として有名なヴィスコンティ監督の作品。上映時間が160分で、これまで何回か途中で見るのをやめていた因縁の作品だった。シチリア島の漁村に暮らす青年を描く。
原作を元にしているも…
製作は1948年。日本公開は1990年1月。シチリアの漁村を舞台に仲買人の搾取に抵抗、仲買人の手を通さずに直売しようとしたり、ようやく手に入れた船で海に出るが、嵐で船と網を失い、仲間の船に乗せてもら…
>>続きを読む中間搾取に嫌気がさした漁師が中間業者に反旗を翻して借金して独立を試みるも、嵐の日に出た漁で船が大破し職を失い、抵当に入れた家も持っていかれ身ぐるみ剥がされて中間業者の雇われ漁師としてまた搾取されてい…
>>続きを読むなかなかのバッドエンドの様にも見えるが希望はある。当時はこんな類のものがサラッと普通に制作されていた。なんでもハッピーエンドで感動させりゃいいってものじゃない。現地の人間を起用したり忠実に再現したと…
>>続きを読む過去鑑賞
時代に翻弄されるシチリア島の漁師一家がたどる苦難の日々。
イタリアの巨匠ヴィスコンティが現代にも通じる搾取社会を力強くリアルに描いた初期作品でネオレアリズモの代表的作品でもある。
プ…