何年も前に映画館で鑑賞。当時、ヴィスコンティの絢爛豪華で退廃的な貴族映画にハマっていて、ヴィスコンティだから観ておこうぐらいの軽い気持ちで足を運んだ。
ところが、対極の貧しさが全面に描かれたほぼドキ…
かつて経営学の神様ピーター・ドラッカー(1909 - 2005年)が感嘆したという、一億総中流(厚い中間層)と呼ばれた時代が終わり、グローバリズムの波に飲まれた、現在の日本と酷似した状況が描かれてい…
>>続きを読む大戦直後のシチリア、漁師たちはいくら魚を獲っても網元(字幕は仲買人になってたけど漁業経営者のこと?)に安く買い叩かれいつまでも暮らしが楽にならない
ずっと島で暮らしている漁師たちはそれが当たり前だと…
ヴィスコンティは後年に豪華絢爛な大作ばかり作るようになるが、モノクロ時代は庶民の市井生活をリアリズムを基調とした描写で作っていた。
当時のイタリアはネオレアリズモ作品が主流だったが、今作はまだ暗いう…