前世紀探険の作品情報・感想・評価

前世紀探険1954年製作の映画)

CESTA DO PRAVEKU

製作国:

上映時間:90分

ジャンル:

3.8

「前世紀探険」に投稿された感想・評価

mikoyan358

mikoyan358の感想・評価

3.5
宮崎駿など著名なアニメーターにも多大な影響を及ぼしたというチェコのカレル・ゼマンの作品。チェコの映画はそれほど多く観てないがこの人だったりシュヴァンクマイエルだったり技巧で見せるものが多いなあ。小さい頃「街外れの小さな穴をくぐったら遠い星にたどり着いた」的な夢を見たりしたが、まさにそれと同じような日常からつながる太古の昔への冒険旅行で、文字通り童心に返った印象。もう60年も前の作品でありそりゃあ手作り感満点ではあるが、本当に時代を遡れたらどういう経験が?という夢見る気持ちがすべてこの映像に解答として詰まっているかのようだ。
三畳

三畳の感想・評価

4.3
冒険の旅に出るまでの準備とか設定は全部すっ飛ばして「前世紀に行ってみることにした」、
着いて感動もなく「まずは服を着よう」、
マンモスや恐竜を発見してもキャーキャー言わずに冷静に生物学的観察や記録をする子ども探検家たちのこの空気感、
言われてみれば教育ビデオなんだけど、映画として観ても凄くいいなー!

ずっと楽しいし。
ボートが漕ぐ水の音が気持ちいいし。
多様な植物は図鑑から飛び出したように生々しく湿っぽくて、ほんと独特。

特撮はかわいくてマヌケな感じ。
でも、寄りで、引きで、あの手この手で写す気概に子供騙しみたいなものは感じられなくて好き。このぎこちないなめらかな動きに惹かれてやまない。
324

324の感想・評価

3.7
ドラえもんの教育ビデオのように何でもないように劇的な何かが起こっている。大半の映画にはない強度がある。
☆☆☆★★

2008年11月20日 シアターイメージフォーラム/シアター1
Wednesday

Wednesdayの感想・評価

3.8
チェコ独特のガクガクした動きと影の強い色の映像なのに夢いっぱいで不思議な映画。
グーニーズ的なかんじかと思いきやソッコーで旅に出る。
旅しかない。
だるたのしい。
ボートに乗った4人の少年が、“タイムトラベル”の川を上りながら、プロントザウルスやティラノザウルスが存在する5億年前の古代を探検する..。

50年代のチェコの特撮もの。ジオラマを使用したコマ撮りや、切り紙アニメ、実物大の模型や、実在の動物などをうまく組み合わせた“映像錬金術”が楽しい作品。あくまで子供向けだが、手を抜かず。作り手の誠実さが伝わってくる映像でした。

それに何より“夢”がぎっしり。
歴史に詳しい考古学者だって見たことがない「恐竜」を、少年たちはその目で目撃します。
現代から持参した“恐竜図鑑”のデータやイラストと照らし合わせたり、化石と本物を並べてみたり。
タイムスリップしたらやってみたい“夢”がぎゅっと詰まっていて、監督も恐竜が大好きな少年だったことがうかがえる。

『ジュラシック・パーク』のひぃひぃお爺さんとも言うべき恐竜映画史に残る逸品。
OASIS

OASISの感想・評価

3.8

このレビューはネタバレを含みます

4人の少年たちが探検に訪れた洞窟で前世紀に迷い込むという話。
監督は「悪魔の発明」等のカレル・ゼマン。

氷河を渡った先にある深い洞窟の奥に眠るロマン。
4人の少年を描いた「スタンド・バイ・ミー」的な冒険映画だった。

マンモスや原住民、毛サイやステゴザウルス等、洞窟を進むに連れて時を遡って行き、目の前には地球上に脈々と受け継がれて来た壮大な歴史が広がる。
現実とアニメが融合する世界は、動物たちの造形のチープさはあるものの、それを見つめる少年達のキラキラとした視線によって美しさに彩られていた。

人類が万物の頂点であると同時に、人類が過去に存在した遺産によって形造られていると悟る。
生命の起源である海の広大さに歴史の偉大さと深さを感じ、寄せては返す波の中に命の輝きを見る、そんな作品だった。