近松門左衛門の心中天網島。本では、言葉の裏にあるみえない本音みたいなのをイメージしてたが、そんなことはなかった。文字面のまま、人を愛し、憎み、哀しんでた。やや、主張の強い黒子に笑う。女郎と妻を演じ分…
>>続きを読む追悼鑑賞が続く。
芸術的な画造りの映画ではあるけれども、ストーリー展開がサスペンスチックで、なかなか楽しめる。
冒頭で触れられる雪が舞い散る墓場のシーンは、やはり見どころのひとつ。
二度死ぬという…
「終わりのそのシークエンスの道行きのところでね、僕は墓場を通過させようと思ってるんですよ」
めちゃくちゃ良い。名作と言われるのも頷ける。
そもそもの近松門左衛門の原作がいいことももちろんなのだが…
映画で人形浄瑠璃をやってみせるというコンセプト、バキバキにキマった画と武満徹の音楽、黒子が突き進む2人の運命を文字通り"手助け"する。トリアーの『ドッグヴィル』を思い起こしたりもしたけれど、こちらの…
>>続きを読む近松門左衛門の人形浄瑠璃の映画化作品。
3月25日死去した篠田正浩監督の代表作。
大阪天満御前町の紙屋治兵衛(中村吉右衛門)は、女房子供のある身で遊女小春(岩下志麻)と深いなじみとなった。結局、彼…
再見。
治兵衛が中村吉右衛門だったことに今回気付く。
以前観たときはとても強烈な印象でのけぞったが、今回は冷静に観てしまった。黒子が黄泉からの使いのようでもあり、墓場での行為であったり、死が前面に押…
ストーリーはいかにも古典〜って感じの男女のおよよ話でさいですか…くらいの熱量でしか見れなかったけど、黒子とか舞台展開とか、見せてはいけないものが映像だと余計に目立って見えてしまうのが面白かった
常に…
クールジャパン。外国人受けするだろうなと、今なら思う。それにしても、何で愛し合うと死にたがるのか。永遠の愛ということか。あの時代、生きるということは、がんじがらめで、現世に救いを求められなかったのか…
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