群衆の中の一人の男性、その誕生から少年期、就職、結婚、出産、様々な試練と、どこにでもあるような人生を丁寧に追いかける。
95年前の他国の映画なのに、自分の人生の様々なシーンを思い出させる作品だった…
小気味良いタッチ、サイレントだからこそ役者の表情に注目でき、わかりやすいストーリー。
職を失い、やっと見つけた新しい仕事が昔嘲笑していた街のピエロだったのは哀しくもリアル。
群衆の1人かもしれない…
サイレント映画。ところどころコメディっぽいタッチがありつつも、描かれているのは、あらすじを書くまでもないような平凡な男の人生。
少年時代から大物になる夢を抱いていた主人公は、希望を胸に都会に出る。彼…
「群衆」の中に生きるごく普通の人間の人生、特別な訳ではなく誰にでも起こり得る生活における機微を率直に描いた一片の物語。
そんな群衆の中の人々一人ひとりに対する慈愛を込めたキング・ヴィダーの眼差しに涙…