残菊物語に投稿された感想・評価(★4.1 - 5.0)

『残菊物語』に投稿された感想・評価

とにかく画面の奥行きと立体感に驚かされる。1939年の作品でありながら、これほどまでに「空間」を感じる映画があるだろうか。特に印象的なのは、画面の奥で動く名もなきモブたちの演出。彼らは単なる背景では…

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K
5.0

昔の映画を観ることは昔の人から身体の使い方を学ぶことでもあるのだと悟った。階段の上り下りが多い映画だったけど、階段を上る人が誰も彼もつま先立ちになって指の力だけでスタスタと力感なく上っていく。映画の…

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大大大大大大傑作。

ラストのクロスカッティングもお徳の「あなた」も徹底して見えないお徳さんの顔も、全て全てに心打たれる。あぁ、溝口の映画は常に女性の方が覚悟が決まっているのだということを思い出した。
TO
4.5

【あいつの真心ひとつで救われたんだ】

芸は俺たちの命だ 芸だ 芸だ 大旦那のお得心のいくようにおなりになってください 西瓜 そうでなくなりそうで困ります 真実な心持ちをもっているんだ 若いうちはつ…

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Yutaka
4.5

そもそも聴き取れない台詞は多いが、台詞なんか聴き取れなくても役者の表情、声色、所作で全てが伝わってくる。
特にお徳を演じる森赫子の自らの生命力を、ダメな菊之助に献身的に捧げる、聖母のような存在感は圧…

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皮肉にも、苦難が芸を肥やしていく。女が連れ添い続けた男は、女の死と引き換えに、新たな名を受け生まれ変わる。それは切なく美しく、どこか心中の趣き。

素晴らしい傑作。
音声がガサガサすぎて聞こえない部分が多々あるが、ストーリーは単純なので見る分には問題ないかな。
この映画で評価したいのはやはり絵の造りや撮影手法。
長回しでその場の空気感みたいなも…

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Benito
4.2

【 映画「国宝」の源流にあるもの 】

小説家 吉田修一が「国宝」(2018年)を書くきっかけとなったのが、本作である「残菊物語」を観たからだとインタビューで語っていたのが印象的だった。

この「殘…

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4.5
90年前に映画は完成していたのではないか。『国宝』が歴史的快挙を成し遂げた今、溝口健二は静かにそう思わせる。
4.2

このレビューはネタバレを含みます

とにかく奥行きを感じる、
長回しもすごい、なのに退屈しない、

ラストのお辞儀、お徳ありがとう、、

ところどころセリフを聞き取れなかった

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