歌舞伎界を舞台に、五代目尾上菊五郎の養子である二代目尾上菊之助と、その実妹の乳母お徳との身分違いの悲恋を描く。
長回しによるワンシーン・ワンショットが多用されるため、それぞれの場面への没入感が凄ま…
『国宝』の「100年に一度の壮大な芸道映画」という宣伝文句が、いかに何の意味も持たないものであるか、それを再認識させられてしまう映画が、この『残菊物語』である。
歌舞伎の上演シーンは、この最たる例に…
芸道に生きる男とそれを支える女。
『国宝』が心に響いた若い世代にも是非観てほしい作品。
菊之助が赤ん坊の時以来に会った甥に「大きくなったなぁ」と声を掛け「おいちゃん誰?」みたいな事言われてる場面…
このレビューはネタバレを含みます
普通じゃないヤバい映画なのは最初のほうからもう全然違うと思う。
最初にあいつの芝居はダメだな酷いなとか悪口言ってて、あっこれからこっちくるみたい。あっきた。って悪口をやめてお世辞を言う、っていうのを…
十数年ぶりに見た。正直、最後の舟のシーン以外あまり覚えておらず、とはいえ名作だよなーとめちゃ漠然と思っていたが、いやいや……唖然とした。とんでもない映画だ。本当に全カット驚きがあるんじゃないかしら…
>>続きを読む明治時代の歌舞伎界を舞台にした作品です。
歌舞伎の名門に生まれた二代目 尾上菊之助と彼を健気に支える妻・お徳の2人を軸に物語は進みます。
溝口作品は何本か観てきましたが、やはりクライマックスの菊之…
一体なんだこれは
ラストシーンの余韻の凄さ
船乗り込みの真っ最中に気づいてしまう菊之助の一瞬の表情の変化。音楽は無い。
後ろから着いて歩くようなロングショット
綺麗な言葉遣い
あと100年も…
ここまで素直に泣かせにくる最終盤流石にやられる。めちゃくちゃに絶望的な話なのに瑞々しいシーンが多すぎる。川辺を歩く長回しに、スイカ…
歌舞伎のシーンは何よりもそれを観る側の反応が的確に捉えられている…
このレビューはネタバレを含みます
(35mm※国立映画アーカイブ所蔵)
撮影も演出も当然素晴らしいのだが、歌舞伎役者の苦悩なぞ知ったことかと斜に構えていたらまんまと泣いてしまった。
お徳の視点から観ると、【究極の推し活】とも言える…
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