素晴らしい傑作。
音声がガサガサすぎて聞こえない部分が多々あるが、ストーリーは単純なので見る分には問題ないかな。
この映画で評価したいのはやはり絵の造りや撮影手法。
長回しでその場の空気感みたいなも…
【 映画「国宝」の源流にあるもの 】
小説家 吉田修一が「国宝」(2018年)を書くきっかけとなったのが、本作である「残菊物語」を観たからだとインタビューで語っていたのが印象的だった。
この「殘…
フレームに入っていない部分の人間の動きを想像させるカメラワークは、緻密な空間と音の設計の上に成り立っている。狭い階段が映っているだけで涙が出るのは、上階の思い出を想像させるから。90年も前、戦前に完…
>>続きを読む国宝にめちゃくちゃ影響を与えてそう。
家系、血が強力すぎる力を持つ歌舞伎という世界の残酷さを描いているという点ではテーマも同じ。
異なるのは焦点を当てている人物や、排除される原因。
この作品では身分…
蓮實重彦を知らなかったら見ることがなかっただろう映画。配信で見たけど家族からはなんでこの人はこんな古い映画なんか観ているのだろうと思われているはず。古い映画は敢えて観ているという感じが常につきまとう…
>>続きを読むこんなにも「言霊」が宿った映画は他にないと思う。
「覚悟はできております」と言ったときのお徳の存在感、「あなたと呼んでもいいのですね」と布団で力無く菊之助に話すあの瞬間。この映画はお徳の言葉とその力…
©1939松竹株式会社